夏でもフルレングスを気持ち良くはく。海を感じる4つのパンツ
袖を通すと、なんだか無性に海へと向かいたくなる。そんな海とヒトとの距離をグッと縮めてくれる夏服の数々を、OC的な海男像をノンフィクションで体現する本誌看板モデルのひとり、“マーシー”こと三浦理志が着こなす。
今回は、夏でも積極的に履きたいフルレングスのボトムをセレクト。
海に近しい人も、そうでない人も、さぁ、みんな集合だ。
片やワイキキ、片や表参道ヒルズと、海&都市にショップを構えるあたりから、そのスタンスがうかがえるミコモリは、超人気スタイリストの安西こずえさんが手掛けるレディスのリゾートウェア&水着ブランド。店を訪れる女性ファンのパートナーに向けたこのメンズ用ボトムスは、こう見えて実はデニムじゃないから驚くばかり。
何を隠そう、色落ちした生地からベルトループ、前後のポケット、裾のロールアップまで全部が転写プリントで表現されたトリックアート的なシロモノで、本当は風抜けが気持ちいいリネンが使われたイージーパンツなのだ。デニムがつらい夏の海や街でもデニムをはきたい、という人のベストチョイスだ。
アムステルダム発のバナナタイムは、デイリーに着られ、洗濯機で手軽に洗えるシルクウェアが好評のブランド。そのイージーパンツをはいて肌に触れる感覚といったら、まるで面ツルの波をテイクオフしたときのような気持ち良さ。サーファーなら誰もがわかる快感なのだよ。
ボトムスの価値観を変えたディーゼルのジョグ ジーンズは海でも大活躍。デニムに見えて、スウェットパンツのような優しいはき心地は、アクティブな海男のために。
何色とも説明しがたいアースカラーの配色は、街の喧騒から離れた北カリフォルニアやカウアイ島辺りにいるハードコアサーファーの着こなしみたいだ。そして、太陽の日射しと潮風で服の色が褪せてきたら、さらに雰囲気が良くなる色の服で、たくさん海で遊んだバロメーターにもなってくれる。
三浦理志
みうらまさし●湘南で育ち、そして現在も湘南暮らし。キャリア30年以上のサーフィンの腕前はプロ級で、ちょっと長期休暇がとれると(強引にスケジュールを空けて!?)すかさず国内外へサーフトリップする生粋の海男。
河津達成(S-14)=写真 荒木大輔=スタイリング
吉田太郎=ヘアメイク
ヒップマート=ヨットチャーター
リビエラ シーボニアマリーナ=撮影協力