装うことが好きな大人たちの期待に応えるアイテムは、一体どんなものなのか。
アウター、トップス、ボトムス、シューズ&アクセサリーの4部門について、ファッション業界人の愛用品を調査した。
着回しやすさ、アガるデザイン、気持ちのいい質感……とその理由はさまざま。
ヒットどころかホームラン級の使い勝手の良さ。登板回数が多いのも納得だ!
今回は
シューズ&小物編。
「キーン」のスニーカー
「この“オープンエア・スニーカー”と謳うほどの軽快感がやっぱりほかにはなく、サンダル感覚で履けるけど走れるし、とにかく履き心地がいい」。キーンの名作、ユニークの魅力を渡辺さんはそう語る。ソックスを合わせられるのもポイントで、フルレングスのパンツのときはソックスありで、ショーツのときは素足で合わせることが多いそう。「だから、夏が終わってからも履けるんです。そこもヘビーローテーションの理由ですね」。
愛用している人
4K マネージャー
渡辺 高さん(43歳)
「ヴァンズ」のスニーカー
ヴァンズのスリッポンは橋本さんの定番だが、これは「ストラップが加わって一気に印象が変わり、スタイリングに効くデザインに。インソールのウルトラクッシュの履き心地も、もう手放せない」、今季イチの1足だという。
「チュバスコ」のサンダル
「僕は天の邪鬼な気質なので、流行りのスポーツ系とは違うテイストのサンダルを探していたところ、チュバスコと出合いました」。週3回のペースで着用する相棒について、川嶋さんは「魅力はカジュアルすぎないこと。特徴的な編みのアッパーはスエードを用いていることで上品さがある。ネイティブ調だからデニムとの相性は抜群。短パンと合わせれば大人っぽく見え、スラックスのドレスダウンにも使える」と絶賛だ。
「ホカ オネオネ」のスニーカー
「最初はこのボリューム感がどうも……と思っていました。でも興味本位で一度足を入れてからはクッショニングの良さと軽さにまんまとハマりました(笑)」と、HUEさんにとって新境地となった1足。シックなオールブラックを取り入れることで、普段の装いとのギャップも解消できた模様だ。「僕らの世代は昔からスニーカーに新鮮味を求めてきました。こういう見た目と機能の面白さ、大いにアリですよね」。
愛用している人
「デラックス」デザイナー
HUEさん(46歳)
「スイコック」×「ワコマリア」のサンダル
レオパード柄のサンダルは「シンプルスタイルのアクセントに」。クセがありながらも良質な作りと素材が生み出すワコマリアの独特な世界観。「その魅力に触れたら、装う楽しみがまた増えました」。
愛用している人
フリープランナー
種市 暁さん(45歳)
「マリブサンダルズ」のサンダル
「Tシャツ1枚のときは足元で遊ぶことが多く、コレはアッパーが秀逸なうえ、クッション性の高いソールも調子いい!」んだとか。
「フィルメランジェ」のソックス
夏場でも、細かなところまで清潔感に気を配る。渡辺さんにとっては、九分丈パンツをはいたり、ロールアップした際に覗くソックスも、装いの重要なアイテムだ。「上品かつ上質な着用感を優先した結果、フィルメランジェのものが最高。革靴とも好相性のベーシックな編み地で、コットン製ですがシルクやカシミヤ混にも劣らないソフトで滑らかな肌触りなんです」。しかもタフで穴が開きにくい総合力に惹かれたようだ。
「アヤメ」のサングラス
アイウェアが好きで、かれこれ10本以上を所有する鈴木さん。「インポートのプロダクトはデザインが好きなんですけど、掛け心地がしっくりこないモノが多い。ですが、なかでもアヤメのものは、日本人デザイナーが手掛けるだけあって掛け心地がいいんです。薄色レンズも好みで、ただのレトロでは終わらないデザインが気に入っています」と言う。洋服に合わせてレンズを入れ替えて毎日使うほどだとか。
愛用している人
「サタデーズ ニューヨーク シティ」PR
鈴木真悟さん(37歳)
鈴木泰之=写真(取材・静物) 恩田拓治、鳥居健次郎、長尾真志、char、小野直樹=写真(取材)