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努力の結実を実感させてくれたトップメゾンの一足



ホームタウンである名古屋で徐々に知名度を上げ、やがて全国へと知れ渡るようになった2007年。その頃には、ジョーダンシリーズをはじめ、自分の欲しいモデルも手に入れられるようになっていた。

2010年には、常にオリコンチャート上位の常連としてシーンを牽引する存在に。そこで手にしたのが、ルイ・ヴィトンとカニエ・ウエストのコラボスニーカーである。



「今でこそトップメゾンとストリートのクロスオーバーは当たり前になりましたが、当時はラッパーがルイ・ヴィトンとコラボすることにすごい衝撃を受けた記憶があります。と同時に、ここまで来たんだな〜という万感の想いもありました。あまりに気に入りすぎて、全色買ってしまいましたから(笑)」。

当時のアーティスティックディレクター、マーク・ジェイコブスによって、アーティストやクリエイターとのケミストリーが多くの耳目を集めたルイ・ヴィトン。

そのひとりとして白羽の矢を立てられたのがアメリカを代表するヒップホップ・アーティストであり、音楽プロデューサーとしても活躍していたカニエ・ウエストだ。

ファッションリーダーとしてもカリスマ的人気を誇っていた彼が手掛けただけに、発表当時から世界中の注目を集めた。



そのコラボコレクションのひとつが、ジーンズにも似合うようにデザインされたというこのドンズ。

上質なスエードとカーフレザーのパッチワークデザインは高級感に溢れ、クッション入りのヒールフラップに遊び心を、立つように作られたシュータンにストリート感を漂わせる。



「友人たちに譲った色もありましたが、いちばん代表的なカラーリングは残しました。ニュートラルなカラーが扱いやすく、クラシカルなデザインもすごく気に入っています。成功の証と言いますか、目にするだけでやはり気持ちをグッと盛り上げてくれますよね」。


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