偏愛スニーカー三番勝負●外に出られずとも眺めるだけでもアガる、それがスニーカー。スニーカー愛に溺れた生粋のスニーカー好きたちが偏愛する一足を披露する、スニーカー三番勝負。
年を重ね、心も体も丸くなったことを実感する今日この頃。それでも変わらないことだってある。スニーカー愛とかね。
例えば常軌を逸した偏愛っぷりを披露し、世間を驚かせた「スニーカー芸人」たち。そのひとりである
グッドウォーキンの上田歩武さんは、ブレイクのキッカケ自体がスニーカーである。「足を向けて寝られない」と語り、「ま、足は入れますけどね(笑)」とオチまでつけてくれたスニーカーフリークに、どこに出しても恥ずかしくない“勝負スニーカー”3足を聞いた。 ①先鋒 ナイキ「ダンク ハイカット」
上田さんがまず手に取ったのは“バッシュ”ブームの火付け役。白ベースが主流だった’80年代中頃に、カレッジカラーをまとったその姿はやけに鮮烈だった。
一度は販売終了を迎えるも、コレクターたちの熱烈な支持を受けて復刻。スケートモデルまで発表され、一世を風靡したことは説明するまでもない。
この鮮やかな配色が印象的なこの一足は、「古着屋さんに格安で並んでいたところを発見して購入した」という発掘品だ。
しかも、「ヴィンテージ風にしたくて自分でシューレースを染めました」というから愛着もひとしお。自分流に育て上げれば自然と愛着も湧く。それはデニムや革物でも実証されてきた常識だ。
なるほど、履き古し、くすんできたイエローとネイビーも徐々にシューレースと馴染み、なんとも味わい深い雰囲気だ。
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