休日のカジュアルなスタイルに角形時計を身に着ける大人が街中で増え続けている。その理由はいたって簡単。そのフォルムに絶対的な審美性を秘めているからだ。
丸形という“常識”を拒み、20世紀初頭に誕生した角形時計は、美しく、上品な姿が魅力の源泉。
そして今なお愛され続ける多くの傑作が、その原点たる風格をとどめているのだ。
腕時計=カルティエ ニット=オーラリー パンツ=キャプテン サンシャイン 靴=クラークス オリジナルズ マフラー=ザ イノウエブラザーズ
宍戸佑輔さん Age 31フレンチメリノウールにストーンウォッシュをかけたニットとモールスキンのパンツ、スエードのワラビーと、優しい素材感と風合いで統一感を出した大人な装い。
ポイントは、14色も使っているアルパカの大判マフラーと、腕元にチラリと見えるカルティエの「タンク」。
腕時計= ジャガー・ルクルト ニット、パンツ=ともにオーラリー 靴=リプロダクション オブ ファウンド バッグ=ロエベ
マルさん Age 37休日の服とはいえ、快適性と美観どちらも譲れない。そんなこだわりを感じさせる男が選ぶのは、2021年でちょうど誕生90周年を迎えた名作「レベルソ」。
英国貴族の依頼で製作した反転式ケースという革新的な趣向や、アール・デコ様式の美しい装飾は強く共感するものだ。
腕時計=カルティエ コート=バーバリー パンツ=アラン 靴=古着
平松紀人さん Age 31ハニーカラーのトレンチコートを着こなす平松さんが愛用するのも、カルティエの「タンク」。誕生から100年を超えてもなお色褪せることのない魅力があり、身に着けると思わず背すじが伸びる。
そして腕時計と同様、不朽の名作と呼ばれるコートにもまったく同じ魅力があるようだ。