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昔憧れていた車を乗り継ぐ

最初に車に興味を持ったのは中・高生のとき。西暦でいえば1989年〜1994年あたり。「当時の車はシンプルで角張ったデザインの車が多かったんです。それがカッコ良かった」。

スキー板やサーフボードはラゲージに入るのでルーフキャリアは外したままだが、「カーサイドタープをつけたいんですね。だからやっぱりキャリアを積もうかなと考えています」。


しかし高校を卒業する頃になると、車の主役はミニバンになり、ほかの車もどんどん丸くなっていく。「何だか、僕には、魅力的に映らなくなっていったんです」。

ある程度好きな車を所有できる程の経済的ゆとりができても、街で見かける現行モデルの車にはどうしても興味がわかなかったそうだ。

そんなときに、車に憧れていたハイティーン時代を思い出した。「そうだ、あの頃に憧れていた車を買おう」。

ステアリングの経年劣化でベタついていた部分は、新しいパーツに張り替えた。


当時憧れていた車は6台。それを順番に乗っていくことに決めた。

最初に買ったのはフォルクスワーゲンのゴルフII GTI。次は憧れた車の中では唯一丸みを帯びたデザインの初代マツダ・ロードスター。3台目は日産・ラシーン タイプⅡ。

「4台目はボルボのV70。本当は240が欲しかったんですが、メンテナンスの煩わしさを考えるとちょっと手が出ませんでした」。

ふたり目の子供はまだチャイルドシートが必要。なので2ドアのラングラーを諦め、ランクル80に。


そして5台目は、当時最も憧れていたというジープ・ラングラー。2代目(TJ型)の、2ドアのショートボディだ。インチアップされていて乗り心地が悪かったけれど、とても気に入っていた。当分乗り続けるつもりだったのだが、ふたり目の子供が生まれる。「そうなると2ドアじゃ何かと面倒なんですよ」。

泣く泣くラングラーを手放して、憧れシリーズ最後の一台、ランクル80を探すことに。

ネットで見つけた一台は、奇しくもラングラーを買った中古車販売店の別エリアの営業所だった。しかも電話口に現れたのは、ラングラーを買ったお店からたまたま異動していた、かつての設楽さんの担当者。「これも何かの縁」と即決で購入した。

一度実車を確認して、塗装のはげているところや、助手席側キーシリンダーの故障、キーレス化など、細かな要望も聞いてくれたという。


「担当の方とは旧知の仲でしたから、気になる点の修理など、いろいろこっちの要望も聞いてもらえたのもラッキーでした」。



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