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2021.12.18

「まるでゴーカート」ミニ好きな6人男たちが語る、スリー ドアの魅力

コンパクトカーの代名詞的存在のミニ。
源流となるスリー ドアは楽しい、気持ちいい独特な乗り味で特に車好きからの支持率が高いが、ファイブ ドアやSUVタイプのクロスオーバーなど、多彩なラインナップでファンを拡大するこの一台を、識者6人が語り尽くす!
「ミニ スリー ドア」今回の大幅アップデートで、メーターがデジタル化され車両情報がより詳細に表示されるようになった。全長3865×全幅1725×全高1430mm。277万円〜。

まるでゴーカート。大人の遊び道具

以前乗っていたフィアットのパンダから乗り換えを検討していたときに、たまたま出会ったのが、現在の愛車であるオースチン顔のローバーミニだったんです。
つい最近納車されたばかりで、まだミニ乗りとしての実感は薄いのですが、ローバーミニとはまた違った男前な顔つきやインパクト抜群なイエローカラー、しかもボディは本国から購入してカスタムしたという前オーナーの愛情とこだわりがふんだんに詰まっていて、既に大満足しています。
余談ではありますが、僕の祖父も昔オースチン A30に乗っていたという話を聞き、勝手に親近感も湧いているんですよね(笑)。
カラダが大きいのになぜか小さい車に惹かれるのは昔からですが……僕が車に求めるのは、運転の楽しさとデザイン性。ミニを語るときによく言われる“ゴーカート感覚な走り”はやっぱり最高。車との一体感を感じながらキビキビと走るあの感覚は運転していて本当に楽しい。
デザイン面は、誰からも愛される(?)可愛らしいルックスは唯一無二ですね。普段デザインに関わる仕事をしていることもあり、視覚的に楽しめる部分は大切にしているんです。
基本的に古い車のほうが好きなのですが、ミニは現行モデルも結構好き。独特の世界観がいいんでしょうね。また、昔より多少マイルドになっているんでしょうが“あの楽しい走行感”はきっと健在で、最高の大人の遊び道具になるでしょうね。
アートディレクター
安田昂弘

クリエイティブ・アソシエーションのCEKAIに所属するアートディレクター。ミュージシャンや企業のブランディング、広告など、さまざまなアートディレクションに関わる。愛車はローバーミニ1275GT。
 

街中での機動力は最高

現行型ミニが登場したのは2013年のこと。今回は8年目にして2回目の大きなマイナーチェンジということになります。バリエーションはコンバーチブルやクロスオーバーも含めて5つになりますが、最もシンプルでブランドの原点ともいえるモデルがスリー ドアです。
全長3865mmといえば、トヨタ ヤリスやホンダ フィットより短いわけで、サイズからして街中での機動力は抜群。座席はあれど後方への乗り降りは楽ではありませんが、そういう人はファイブ ドアやワゴンを選んでくださいねと代替案をちゃんと用意してくれているわけでして、スリー ドアのミニは普段1〜2人での乗車が多いという人が、その機動力を存分に活かす使い方に向いています。
オリジナルミニに最も近いコンセプトだからとか、ミニマルな佇まいに惹かれてとか、数ある中からあえてスリー ドアを選ぶ理由は人それぞれでしょう。
で、車好き側からの推しの理由としては、ミニが標榜し続けるゴーカートフィールが最も濃密に味わえるのがスリー ドアなんです。クイックでダイレクトなハンドリングはオリジナルミニの最大の特徴を継承したもの。
低く小さく軽いこの車体をぎゅんぎゅん曲げる、ライバルとは一線を画するミニならではの気持ち良さを日々気軽に味わうには、多彩なエンジンバリエーションの中でもパワーがすっきり使い切れる1.5L 3気筒ターボ、すなわちクーパーが一番の選択ではないかと思います。
自動車ライター
渡辺敏史

出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。
 



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