実例③ 5年8カ月履き込んだブーツ
最後はスニーカーではなく、ブーツを紹介しよう。新品だと、ヌメ革ならではの上品な雰囲気が漂う一足だ。
これを5年8カ月、ガシガシ履き続けると……
一転、ワイルドな印象に様変わりしている。経年変化によって生まれる色味はもちろん、筒まわりのシワも味わい深い。
「こちらは汚れや水濡れも気にせず、高頻度で履いています。ただラフに履いてるとはいえ、ブラッシングやスエード用のスプレーで保湿するなど、ケアを欠かさずにエイジングしています。付属するコットンのシューレースとの組み合わせも気に入っているポイントのひとつです」。
履く人の個性はもちろん、そのシューズが持つ個性によって育てる楽しみ方があるmipシリーズ。経年変化はもちろん、リペアなどのケアをすることで長く愛用できるのは革靴ならではの良さだ。
作り手から持ち主へと渡ることで製品となり、製品になってからも育てることで、それぞれの完成形へと近づいていく。mipはスニーカーとは異なる魅力を持つプロダクトともいえるだろう。
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