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高度な職人技でハイテク感を再現

2014年秋冬に発表された「manual industrial products 10」。パーツが多く複雑な構造のこちらは、ハイテクな雰囲気を再現するため職人たちと試行錯誤を繰り返して完成したという。6万6000円/エンダースキーマ(スキマ 恵比寿 03-6447-7448)
昔ながらの製法で作る革靴ではあるものの、職人たちと協力し新しいアイデアを形にする姿勢を貫いている。それが顕著に表れているのが、ハイテクスニーカーの名作たちをオマージュしたモデルだ。
2015年秋冬に発表された「manual industrial products 12」。アイコンである樹脂製のケージを、見事に革で表現した。6万1600円/エンダースキーマ(スキマ 恵比寿 03-6447-7448)
mipシリーズの中でも高い人気を誇るこちらは、 革の扱いに熟練の職人技が光る。つま先には柔らかなタンニン鞣しのシュリンク革を使用。詰まって見える履き口には鹿革を使い、モチーフの質感を忠実に再現した。
2017年春夏に発表された「manual industrial products 15」。6万8200円/エンダースキーマ(スキマ 恵比寿 03-6447-7448)
こちらは4種類のカウレザーとゴートレザーを切り替えて、パーツごとの色味やテクスチャーの違いを見せているのが秀逸だ。
2019年春夏に発表された「manual industrial products 20」。7万400円/エンダースキーマ(スキマ 恵比寿 03-6447-7448)
スニーカーシーンに一大センセーションを巻き起こしたハイテクスニーカーにオマージュを捧げた一足も。蜘蛛の巣を彷彿させる甲部分を覆う特徴的なパーツは、水に濡らすことで形状を記憶する革の素材特性を生かして成形。まさに職人の知見と手仕事によってなせる技である。
シンプルなローテクスニーカーに比べ、デザインも革新的だしディテールも細かい。だがそのぶん、パーツごとで経年変化に差異が生まれたり、通常の革靴とはちょっと違った足入れの感覚を楽しめたりする。
何より、「コレ、実は革靴なんだ」というルックスのインパクトは、ほかでは味わえないものだろう。
職人技に支えられたエンダースキーマの表現力は、やがてスニーカー以外のシューズにも及んでいく。
 
[問い合わせ]
スキマ 恵比寿
03-6447-7448
https://henderscheme.com

外山壮一=文


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