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2021.11.30

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“サウナにビール”がフィンランド流。大使館が選んだ「公式サウナビール」発売

銭湯でコーヒー牛乳は文句なしの名コンビ。それと同様に語られるのが、サウナ大国・フィンランドにおける、サウナ後のビールらしい。
「サウナビール」330ml[価格未定] /オラフ社(ワインショップ西村 0799-20-4039)
フィンランドでは昔からの慣習のようなもので、サウナ後に飲むビールは“サウナビール”という呼び名で広く親しまれている。そんななか、この冬「公式サウナビール」と呼べる瓶ビールが登場した。
そのものズバリ“SAUNA BEER”と書かれたこのビール。
フィンランド東部の湖水地方サボンリンナにあるビールメーカー、オラフ社が手掛ける1本だ。なんとフィンランド大使館が直々にサウナ後のおすすめビールを選んだのである。

ここ数年のサウナブームによって、日本でもフィンランド式のサウナを楽しむ人がずいぶん増えた。サウナ愛好家にはサウナビールの概念も浸透しつつあり、「どの銘柄が本当のサウナビールなの?」という問い合わせが日本のフィンランド大使館に届くようだ。
冒頭でも触れたとおり、サウナビールは自然発生的に広まったもの。だから、これという定番の銘柄があるわけではない。
そこで、フィンランド大使館が発起人となり「サウナビール協議会」を設立。フィンランド国内のクラフトビールメーカーに公募を募り、コンペの末に公式のサウナビールを選定したのである。
ビールのタイプや特徴、ラベルデザインなど、日本とフィンランドで厳正な審査を重ねて公式サウナビールを決定した。
フィンランドで造られたことやフィンランドの特徴を活かした風味であることなど、いくつかの審査条件を満たして選ばれたのが、オラフ社のビールだ。

なんといってもラベルデザインが洒落ている。
描かれているのはサウナ王をイメージしたイラストで、両手にはフィンランドのサウナにつきもののヴィヒタ(白樺の若い枝葉を束ねたもの)とレードル(ロウリュ用の水をすくう道具)を携えている。
フィンランド語で「Hyvät löylyt ja hyvä olut ovat edellytykset hyvälle saunalle!(良いロウリュと良いビールは良いサウナの条件です!)」なんてメッセージが書かれているのも、遊び心があって面白い。

当然、見た目だけでサウナビールと謳っているわけではない。ビールにはヴィヒタにちなんで白樺の樹液を配合。樹液によってまろやかな味わいを生み出している。
ペールエールタイプのすっきりした飲み口のビールは喉越しが良く、サウナで汗を流したあとの体に染み渡る。
ビールは今冬発売。ワインショップ西村の公式オンラインショップでの予約販売となる。一説によれば、サウナで整うと五感が研ぎ澄まされて味覚も鋭くなるというし、ビールを味わうのにもってこいのシチュエーションかもしれない。
公式サウナビールの誕生をきっかけに、「サウナといえばビール!」が日本でも定番になる予感だ。
 
[問い合わせ]
ワインショップ西村 
0799-20-4039


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