大人気の「ノーチラス」のステンレス3針モデルが2021年で廃盤になる。この急報は、時計業界や時計好きに大きな衝撃を与えた。
そしてまた、パテック フィリップからニュースが。急遽、新作のクロノグラフが発表されたのだ。
業界が認める“クロノグラフ”の巨匠による、注目の3本を見ていこう。
世界をザワつかせるクロノグラフ
パテック フィリップといえば「カラトラバ」や「ノーチラス」が有名だが、ブランドを語るうえでは、実はクロノグラフも重要な存在だ。
発表された3本のクロノグラフのなかでも、オリーブグリーン・ソレイユ文字盤を備えた「年次カレンダー搭載フライバック・クロノグラフ Ref.5905/1A」は、早くも世界中の時計愛好家をザワつかせている。
1年に1回、3月1日にのみ日付調整を必要とするパテック フィリップ屈指の実用的なコンプリケーションである「年次カレンダー」。これを搭載した自動巻き式クロノグラフRef.5905。
これまで、ケースはプラチナ及び18Kローズゴールドケースのみであり、ストラップはレザーのみであったところ、今回初めてステンレススチールのケースとブレスレットが採用されたことに、時計愛好家がざわついたのだ。
パテック フィリップの場合、一般的な時計ブランドと違って、ステンレススチールは特別なモデルに限ってケースに使用される。
このモデルの場合、ケースだけでなくブレスレットまでステンレススチールで製作したことは、ブランドにとっていかに特別な存在かがわかる。
最旬のグリーンダイヤルとスポーティな佇まいを兼備したステンレス製クロノグラフが纏う雰囲気は、“ポストノーチラス候補の最右翼”だと言っても過言ではない。
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