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シティ派のラグジュアリーSUV

先輩たちからの教えもあって、昔から大きいサイズの車に憧れていました。それこそ海外のHIPHOPアーティストやスケーターにとって、車は実用性も兼ねたステータスの象徴。そうした原体験による影響も大きいです。
ただし大きいといっても、街が生活拠点の僕にとって、スポーティなテイストやアウトドアシーンに適したデザインよりも、街でこそ映えるラグジュアリーなSUVが断然好みだったんです。
そして2年前くらいに家族も増えて、趣味に費やせる時間も増えたことから、マイカーを購入しました。それこそ当時の現行(200系)のランドクルーザーを検討していて、見積もりまで出していたんですけど、近く300系となる今回の新作が出るという情報を噂で聞き、そのタイミングで現行に乗ろうと思い、一旦は今の100系に落ち着きました。
僕の周りだと60や80などのランクルは結構いるのですが、どうしてもアウトドア好きな人が乗るイメージが強く、デザインはもちろんクールで格好いいんですが、シティ派な僕にとっては、やっぱり現行により近いラグジュアリーなデザインがしっくりくるなと思っています。
ただ趣味で家族や友人たちとキャンプをしたり、遠方にスケートボードの撮影をしに行くときは、荷物も多いので、SUVとしての走破性や積載力には助かってますし、ランクル本来の魅力を十分感じています。次乗り換えるなら、それこそこの新型に乗りたいですね。
「ヘルレイザー」ディレクター
渥美智春

ヘルレイザーのディレクターとして活動しながら、その旗艦店やギャラリーも運営。プライベートでは、スケートとキャンプをこよなく愛する1児の父である。現在の愛車はランドクルーザー100。
 

世界のランクル。買って間違いなし

コロナ禍前にドバイへ行ったときのこと。せっかくだからと砂漠のドライブツアーを申し込んでみれば、ホテルに迎えにきてくれたのがランクルだった。
スタート地点に着くと、そこには100台以上のランクルが! 砂漠のオアシスのような中継地点ではもはやランクルが佃煮のようになって溜まっていた。担当のドライバーに聞くと、「世界中のクロカン四駆を試したけれどランクルが一番。つまり世界一だ」。スゴく誇らしい気分になった。
世界のランドクルーザーである。フルモデルチェンジに熱狂しているのは日本人だけではないだろう。それにしても人気ぶりは凄まじく、新型の試乗テストをしていると若い人から声をかけられることも多かった。特にハイグレードモデル、GRスポーツのクラシックな顔つきがみんな気になっているらしい。
乗ってみての印象はというと、いかにも硬派なクロカンらしい従来のライドフィールがほとんど消え失せた。昨今のラグジュアリーSUVにも負けない乗り心地で、特にGRスポーツのアシがいい。
ガソリン、ディーゼルともにエンジンフィールが少々古くさく感じてしまうことと、60km/h前後で少し乗り心地がザラつくことは玉に瑕だったが、それ以外は申し分なし。2列目のシートも快適なようで女性陣からの評判(乗り心地や静粛性)も上々。
この大きさを乗りこなす自信があれば、買って間違いなし。すぐ買えたら、の話だけど。
モータージャーナリスト
西川 淳

フリーランスの自動車“趣味”ライター。得意分野は、スーパースポーツ、クラシック&ヴィンテージといった趣味車。愛車もフィアット500(古くて可愛いやつ)やロータス エランなど趣味三昧。
 
谷津正行、野村優歩=文


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