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最も大事な“安心感”がある

もともとはヨーロッパの小型車が好きだったのですが、独立した際にランドクルーザー80を買ったのは、妻が「車を買うならランクルじゃないと嫌!」と言ったからなんです。
というのも妻は白馬村の育ちで、彼女のお父さん、つまり私にとっての義父も白馬で代々のランクルを乗り継いでいた関係で、「車といえばランクル」みたいな刷り込みがあったようなんです。
で、ある意味宿命的に出会ったランクル80は、思いのほか運転しやすい車でした。アイポイントが高いので前方を見渡しやすいし、ノロノロ走っていても煽られません(笑)。運転に自信がない人こそ、ランクルは向いているのかもしれませんね。
2018年からは長野県松本市に家族で移住し、仕事の拠点である東京と松本、そして妻の実家がある安曇野市をランクル80で行き来してますが、燃費が悪いこと以外は文句なしですね。
移動距離が長いと事故のリスクは必然的に高まるわけですが、ランクルであれば、万一事故に巻き込まれたとしても大きなケガはしないと思われますので、その安心感は何物にも代えがたいものがあります。
新型の300系ランドクルーザーは、顔に「TOYOTA」というエンブレムが付いているGRスポーツのほうのデザインが、スゴく好み。もしも今の80がダメになったら、買い替える可能性は十分にありますね。
ご機嫌代表/GOEN 共同代表
今井洋一

イベントプロデュースやPRサポートなどを手掛ける。また、信州発のクラフト製品を全国に届ける、オンラインサイトを立ち上げる。移住してから、J2の松本山雅FCを応援する楽しみができたとか。
 

ランクルは自動車業界の野茂英雄

大谷翔平選手、ハンパないっすね。本稿執筆時点では2ケタ勝利と本塁打王の行方は見えていませんが、ここから先の細かい数字なんてどうでもいいじゃないですか。
で、大谷選手のスゴさが際立つほど、思い出されるのが野茂英雄投手の存在。1995年に海を渡った彼が、日本人もメジャーで活躍できるのを証明したことで、イチロー選手や大谷選手もあとに続くことができたのだ。
自動車業界で野茂投手にあたるのが、トヨタのランドクルーザー。’50年代に輸出が始まったランクルは、山奥や砂漠のど真ん中の命がけの現場で、信頼を獲得したのだ。
生きて帰って来られるという、ある意味、車で最も大事な性能を持つランクルは「日本人が車なんて造れるのか?」という欧米人の疑念を吹き飛ばし、世界中にオーナーズクラブができるほど愛された。「日本車は壊れない」という評価が世界的に確立したのは、ランクルのおかげなのだ。
そして新型ランクルは、この車の根幹であるタフでヘビーデューティな性能をさらに磨き上げた。その一方で、基本骨格やサスペンションを刷新することで、欧米のプレミアムSUVと遜色のない乗り心地の良さや静粛性も手に入れている。また、GRスポーツという、やんちゃ走りができる仕様まで取り揃えた。
頼りがいがあるだけでなく、プレミアムでスポーティ。自動車界の野茂英雄は、“三刀流”に進化したのだ。
モータージャーナリスト
サトータケシ

フリーランスのライター/エディター。今、一番エバれる車は新型のランクルだと断言。理由は「みんなが納車1年待ちなのに、即納させることでパワーを誇示できるから」だとか。
 



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