骨盤はカラダの上半身の土台というべき部分。上半身と下半身のバランスを保ったり、内臓や生殖器を守ったりと大切な役割を果たしている。また、カラダの中心に位置し、多くの筋肉同士がバランスを取ることで正しい位置にキープされている。
「骨盤が歪むことによって腹が出て、猫背になり顔や肩が前に出やすくなります。つまり、骨盤を正しい位置にキープできれば、自然と正しい姿勢を取りやすくなります」。
姿勢の良くない人の多くは、長時間のデスクワークや座り方のクセ、運動不足などが原因で、骨盤が歪んだまま座ってしまっているという。大切なのは骨盤を正しい位置にキープしたまま座れるよう習慣づけることにある。
意識するのも大切だが、スタイルのスタイルスタンダードのようなアイテムがあると重宝する。
使い方は椅子の座面に置いて座るだけ。すると座面の傾斜でカラダの重心が前寄りになり、骨盤が真っすぐ立った状態が維持される。
同時に背もたれ部分が腸骨(骨盤の左右の上部を占める大きな骨)を左右から支えることで骨盤を安定させる。さらにカーブした座面はヒップを包み込むようにフィットして、骨盤の左右のブレを防止する。
「姿勢が良くなれば、先に挙げたカラダの不調が改善されるほかにも、得することがたくさん。
関節や筋肉の可動域が広くなるため、スポーツやトレーニングでのパフォーマンスが高まります。下半身に停滞していた血行が促進されて代謝も良くなるので、ダイエットの効果も期待できます。胸が開くことで呼吸が深くなり、多くの酸素を取り込めるようになるため脳も活性化します。
それに顔が前を向くと気分や考え方も変わるため、自信もついてポジティブになれます」。
姿勢で得をしている人、損をしている人の差は歴然。正しい姿勢を取り戻せば毎日の生活、いや、人生の質も高まるのだ!
教えてくれたのは
セントラルカイロプラクティック カイロプラクター
大藤武治 先生
セントラルカイロプラクティックのカイロプラクターのほか、横浜医療専門学校/福島医療専門学校 カイロプラクティック講師、全国柔整鍼灸協同組合 カイロプラクティック&オステオパシー研究会講師、JCCA(日本コアコンディショニング協会)AVDなど多くの役職を務める重鎮。スタイルスタンダードの開発にも携わった。
「STAY YOUNG総合研究所」とは……加齢とともに気になりだした体型の変化や衰え……。俺たちを取り巻く体の悩みは山積みだ。もうこれ以上、オジサンになりたくない。そこでオーシャンズは40歳からのSTAY YOUNG総合研究所を立ち上げることにした。直面する問題にしっかりと向き合い、若々しくあるためのメソッドを探る。
上に戻る 佐藤 薫=イラスト 押条良太=編集・文