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ひと目惚れした唯一の車と色

タフネスという言葉をそのまま車にしたような外見で、なかからレンジャーか海兵隊が現れてもおかしくないラングラー。しかし運転席から降りてきたのは、少しオーバーサイズのデニムを爽やかに着こなす浜崎さんだ。

有名アーティストのツアーにも呼ばれる一流ベーシスト。ラングラーのDIYカスタムが趣味で、しかもすべて自宅の駐車場で、自らの手でやらないと気が済まない性分だという。
ジープ ラングラー
購入時約4000kmだった走行距離は5年間で約8万kmに。
ベースを数本、それにアンプやエフェクターといった機材を運ぶプロのベーシストにとって、車は必須だった。「駆け出しのころはバイクで運びましたが、さすがにキツかったです」。

とにかく何でもいいと以前に選んだのはトヨタのプリウスα。いわばプリウスのワゴンだ。「もとはバイク乗りで、車にはまったく興味がなかったんです。プリウスα、とても優秀な車でしたけどね」。

高校時代に買ったヤマハ「YB-1」から始まり、ヤマハ「SR」に乗ったかと思えば、オフロードのカワサキの「KDX」や、アメリカンクルーザーのヤマハ「Vマックス」など、幅広いバイクにまたがってきた浜崎さん。

そんな彼が唯一「これだったら乗ってもいいな」と思った車が、街で見かけたラングラーだった。
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「当時はあまり街中で見かけない車でした。初めて見たとき『何だこれ、カッコいいな』と思ったんです」。けれど買うつもりはなかった。

しかし、なんとなく頭に残ったのか、時折インターネットでラングラーの画像を見ていた。すると「へぇ、こんな色があるんだと思った色があったんです」。それが現在の愛車のボディカラー「タンク」だ。

「ジープといったらやっぱり幌でしょ(笑)」と早々にハードトップを幌に変えた。

ラングラーはカタログのボディカラーを時折入れ替える。さらに台数限定の特別色をまとった特別仕様車をリリースする。ちなみにJK型では最終的に全部で30色以上もあり、緑系だけでも5色以上。

同じ緑でも濃淡等で印象が異なり、浜崎さんの琴線に触れた「タンク」は、2015年にボディカラー10色とシートカラー2色から自由に選べた限定モデルのひとつだ。

販売された期間はわずか1カ月間だから、恐らく「タンク」のボディカラーの車は国内に2桁あるかどうかという稀少な一台だろう。

リアのスペアタイヤには大きなゴミ入れバッグを取り付け、さらに米軍払い下げの小さなバッグもぶら下げている。

そんなレアな色のラングラーの中古車を、浜崎さんは2016年にとうとう見つけてしまった。



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