ひと目惚れした唯一の車と色
【写真24点】「ジープ ラングラー」の詳細写真をチェック タフネスという言葉をそのまま車にしたような外見で、なかからレンジャーか海兵隊が現れてもおかしくないラングラー。しかし運転席から降りてきたのは、少しオーバーサイズのデニムを爽やかに着こなす浜崎さんだ。
有名アーティストのツアーにも呼ばれる一流ベーシスト。ラングラーのDIYカスタムが趣味で、しかもすべて自宅の駐車場で、自らの手でやらないと気が済まない性分だという。
ベースを数本、それにアンプやエフェクターといった機材を運ぶプロのベーシストにとって、車は必須だった。「駆け出しのころはバイクで運びましたが、さすがにキツかったです」。
とにかく何でもいいと以前に選んだのはトヨタのプリウスα。いわばプリウスのワゴンだ。「もとはバイク乗りで、車にはまったく興味がなかったんです。プリウスα、とても優秀な車でしたけどね」。
高校時代に買ったヤマハ「YB-1」から始まり、ヤマハ「SR」に乗ったかと思えば、オフロードのカワサキの「KDX」や、アメリカンクルーザーのヤマハ「Vマックス」など、幅広いバイクにまたがってきた浜崎さん。
そんな彼が唯一「これだったら乗ってもいいな」と思った車が、街で見かけたラングラーだった。
「当時はあまり街中で見かけない車でした。初めて見たとき『何だこれ、カッコいいな』と思ったんです」。けれど買うつもりはなかった。
しかし、なんとなく頭に残ったのか、時折インターネットでラングラーの画像を見ていた。すると「へぇ、こんな色があるんだと思った色があったんです」。それが現在の愛車のボディカラー「タンク」だ。
ラングラーはカタログのボディカラーを時折入れ替える。さらに台数限定の特別色をまとった特別仕様車をリリースする。ちなみにJK型では最終的に全部で30色以上もあり、緑系だけでも5色以上。
同じ緑でも濃淡等で印象が異なり、浜崎さんの琴線に触れた「タンク」は、2015年にボディカラー10色とシートカラー2色から自由に選べた限定モデルのひとつだ。
販売された期間はわずか1カ月間だから、恐らく「タンク」のボディカラーの車は国内に2桁あるかどうかという稀少な一台だろう。
そんなレアな色のラングラーの中古車を、浜崎さんは2016年にとうとう見つけてしまった。
3/4