サッカーと同じぐらいの時期にピアノも習い始めた。
「今は趣味として自分で練習しています。ドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』がめっちゃ好きで、これは大学に入って弾けるようになりました」。
あ、あの曲はドビュッシーの作品だったんですね。せっかくなので、川越のお気に入りスポットも聞いてみた。
「川越といえばパワースポットの氷川神社ですね。釣竿で鯛型のおみくじを釣れるんですが、それを開ける瞬間は何回やっても楽しい。鯛の種類もいくつかあってかわいいんですよ」。
時間がある日はカフェ巡りもする。美味しい飲み物やスイーツが目当てだという。
また、一眼レフで花の写真を撮るという趣味もある。花の名前には詳しくないが、今は写真をアップロードすると名前を教えてくれるアプリを愛用しているという。
ここで、チームの代表を務める有田和生さん(30歳)が登場。
「菊池さんのいいところですか? インターンはまだ始めたばかりですが、設立1年目のクラブにこうやって挑戦してくれる女子はなかなかいませんよね。感謝しています」。
そんな有田さんを中心に開拓したスポンサーは現在35社と、チームの運営も順調に進んでいる。
一方で、チームのミッションは「サッカークラブを通じて、川越に夢と感動を創出し続け、100年続くチームへ」だ。その一環として、定期的に川越市内の掃除活動も行なっている。
そこに、練習を終えた中川碧惟さんがやってきた。「こんな汗だくでいいんですか?」と笑いながら写真を撮らせてくれた。彼もJリーグ昇格を本気で目指す。
「とにかく上を目指して勝利を届けたいです!」と語ってくれた。
大企業への就職を辞退して、サッカーチームのインターンとして自分なりの未来を切り開こうとしている菊池さん。最後に読者へのメッセージをお願いします。
【取材協力】COEDO KAWAGOE F.Chttps://c-kawagoe.com「看板娘という名の愉悦」スピンオフ(Vol.167)好きな酒を置いている。食事がことごとく美味しい。雰囲気が良くて落ち着く。行きつけの飲み屋を決める理由はさまざま。しかし、なかには店で働く「看板娘」目当てに通い詰めるパターンもある。もともと、当連載は酒を通して人を探求するドキュメンタリー。店主のセンスも色濃く反映される「看板娘」は、探求対象としてピッタリかもしれない。
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石原たきび=取材・文