【2足目】ナイキ「エア モア アップテンポ」

マイケル・ジョーダンを中心に、ホーレス・グラントやB.J.アームストロング、ビル・カートライトらで脇を固めた第1期スリーピート時代のチームもファンの間では根強い人気。
しかし、やはり一時NBAから離れ、再び舞い戻ってきたマイケル・ジョーダンが、デニス・ロッドマンやトニー・クーコッチらとともに再び3連覇を達成する第2期スリーピート時代のほうが印象は強いかもしれない。
それは落合さんも同様だ。

「あのスリーピート時代のブルズからは、かなりインスピレーションを受けていますね。
今もブルズのカラーリングは好きですし、僕の中でNBAで最高の時期、時代、チームはどこか？ といわれたら、やっぱり僕の大好きな選手であるデニス・ロッドマン、“神様”ジョーダン、そして歴代最強のオールラウンダーにしてジョーダンの最高の相棒、スコッティ・ピッペンのいた’90年代後半のブルズを挙げますね」。

ジョーダンの神がかったプレーには誰もが酔いしれ、歴代最高のプレーヤーと話す人も多い。ただ、彼が手にしてきた栄光は、周囲を固める名脇役がいてこそだろう。そこで彼を支えたのがスコッティ・ピッペン。
そして、彼が第二次スリーピート時代に履いた一足を落合さんは最強トリオの一角に据える。

「3連覇している最強ブルズを想起させるシューズが僕の中では名作なんですよね。だとすると、やはりピッペンは欠かせませんし、彼の履いた『エア モア アップテンポ』は当然マイベストにも入ってきます。
“モアテン”をシュプリームコラボで知った若い子は多いでしょうけど、僕の中ではやっぱりピッペンなんですよね」。

ピッペンが同モデルを履いた1995-1996シーズンは、シカゴ・ブルズがレギュラーシーズンで72勝10敗という最高勝率の新記録を打ち立て、さらにNBAチャンピオンにもなった歴史的なシーズン。
マイケル・ジョーダンやデニス・ロッドマンと、華やかさのあるプレーヤーばかりに目がいきがちだが、黒子役として獅子奮迅の活躍を見せたスコッティ・ピッペンは最強ブルズに欠かせない。