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2021.10.30

ライフ

『すべらない話』に極意アリ。青木源太アナが説く「会議やプレゼンを成功へ導く方法」

青木源太のコミュ力向上メソッド●会議やプレゼン、上司や家族との関係など、コミュニケーションにまつわる悩みはつきない。話のプロ、青木源太さんの場合はどう対処している?
15年勤めた日本テレビを昨年退職し、フリーアナウンサーに転身した青木源太さん。現在は日本一のイベント司会者を目指し精力的に活動している。
青木源太●1983年生まれ、愛知県出身。2006年に日本テレビへ入社。情報・バラエティ番組の出演を中心に、スポーツ中継の実況も担当し、2018年から『バゲット』の初代MCを担当。2020年9月の退社後、フリーアナウンサーとして活躍中。ジャニーズ好きでも知られている。著書に『口ベタな人ほどうまくいく たった1日で会話が弾む! 話し方のコツ 大全』(宝島社)。
全5回の本企画では、話のプロである青木さんに「コミュニケーション力を磨くメソッド」を伝授していただく。
第1回は、プレゼンや会議でのコミュニケーション術について。緊張しすぎて大事なことが抜けてしまったり、会議中に辺りがシーンとなってしまったり……なんて経験をした同輩はきっと多いはず。
青木さん自身は、タレントの加藤浩次さんからのアドバイスで緊張をコントロールできるようになったというが、一体どんな魔法の言葉をもらったのだろうか。
 

青木流「緊張のほぐし方」


── 15年以上も人前に立ってきた青木さんですから、もう緊張することもないですか?
いや、僕も緊張することはありますよ。よほど肝が据わってない限り、誰だって大勢の前に立つときは緊張しますよね。
日テレ時代は朝の番組MCを5年間担当していました。ルーティンワークが長くなれば、スタッフもカメラクルーもドライバーまでみんな知り合い。でも、フリーになってからは現場ごとに「初めまして」なので、その都度緊張しますね。
── 会社員で緊張する場面といえばプレゼンやスピーチですが、プレゼンのご経験は?
情報番組で、ボードを背に視聴者へ何かを説明するのも、プレゼンテーションのひとつです。局アナ時代も、社内会議で企画を発表することはありました。
 
── そういう場面で緊張を和らげるコツは?
できることはいろいろありますが、まず一つ、準備が大切じゃないでしょうか。準備不足で臨むとそれだけで不安になります。不安は相手にも伝わるし、しっかり準備した方が自信にもつながります。
── 確かに。不安だと余計に緊張しますね。
局アナ時代に箱根駅伝の実況を担当しましたが、当日までにめちゃくちゃ準備するんですよ。選手個人のことはもちろん、大学のこと、コーチのこと、大会の歴史やコースの特徴などを徹底的に調べる。
どんな局面にも対応できる情報量が必要だし、約8時間ずっと話し続けるわけですから。
でも、視聴者のみなさんに伝えるのはたった1〜2割程度。残り8割は捨てる。使うことはない情報なんです。
── たった1〜2割……。
それだけ準備してあの実況席に座るからこそ、極度の緊張から解放される。何が起きてもきっと大丈夫だっていう自信がありますから。
会社のプレゼンやスピーチも同じですよね。準備は自分を安心させるための大切な作業だと思います。


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