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加藤浩次さんからの核心を突いたアドバイス

舞台前に司会の準備しているときの青木さん。
── 人前に立つ際に役立つ方法はありますか?
人間って、緊張するとどうしても視野狭窄に陥るんですよ。だから、視野を広くしておくことが大切で、例えば大きなイベント会場で司会をするとき、僕は壇上から「遠くを見て近くを見る、遠くを見て近くを見る」という目の動作を取り入れます。
── 初めて聞きました。
ほかにも会場を右から左に見渡したり、柱の数を数えてみたり、電灯の数を数えてみるとか。会議室なら、手前を見て壁を見てという動作を繰り返すのもいいですし、話を始めたら出席者一人ひとりの目を見ていくのもいいですね。
── 視野を広げることでどんな効果が?
視野を広くすると、自分が客観視できるんです。「あ、今、自分は緊張しているな」「これだけ大勢の前で話すんだから当たり前か」といったように俯瞰することができる。そうすると、心に余裕が出て、緊張から解放されていくんです。
実は、客観視するきっかけをくれたのは加藤浩次さんなんですよ。
── 加藤さんに何て言われたんですか?
僕が極度に緊張していたとき、「緊張するのは失敗したくない、相手からよく思われたいという気持ちの表れだ」ってアドバイスを受けたことがあって。
それ以来、なぜ自分が緊張しているかを分析し、俯瞰できるようになりました。緊張しがちな人はぜひやってみてください。
 

失敗を認めて心情をさらけ出す

── 青木さんが人前で失敗したことは?
ありますよ、もちろん。盛り上がると思った場面で盛り上がらなかったり、逆もしかりで。想定外の反応があったときは心に揺らぎが生じるんですよね。
それが喋りにも影響するので、そうならないように場数を踏むのが何より大切ですが、失敗した場合は不安な心情をさらけ出すのも手です。
── 生放送でもさらけ出すんですか?
やりますよ。「すみません、静まり返ってしまいましたね」って現状を認める。あたふたするより、現場も視聴者も状況が把握できて安心すると思います。
プレゼンだったら「頭が真っ白になってしまいました、すみません。ちょっと資料見ますね」っていうのもアリ。変な空気のまま進むより、傷はちっちゃいんじゃないかな。


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