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『人志松本のすべらない話』に学ぶリアクションの取り方


── 続いては会議ついてうかがいます。最近はリモート会議も増えて、ますます発言しづらくなったという声を聞きますが、円滑に進めるコツってありますか?
日本人って、手を挙げて発言はしないけど、意見を持ってる人って多いじゃないですか。
なので、誰かを名指して当ててみたり、「何もなかったらいいですけど、何か意見がありますか?」って聞いたりっていうのは効果的だと思います。
── シーンと静まり返った会議だと、誰も発言できない空気にもなりますもんね。
お笑い番組の『人志松本のすべらない話』を想像するとわかりやすいんですが、ものすごいプレッシャーじゃないですか、あの空気。これからすべらない話をしなきゃいけないわけですから。
でも、ここがオチっていうところでみんなが絶対に笑ってくれる。松本さんも最後に「すべらんな〜」って言ってくれる。その安心感があるんですよ。すべらない空気をみんなで作っている。
── 確かに。その約束事がないと安心して喋れないですよね。
そう。だから会議に置き換えると、相手が話しているときに「うん、うん」と頷くとか、「なるほど!」と大きめにリアクションを取る。そうすることで、ゆくゆくは自分が喋りやすい雰囲気も作っておけるんですよ。
── なるほど。場を自分のためにも温めておくわけですね。
そうです。みんなが話しやすい雰囲気は、会議としてもプラスですよね。貢献度は高いです。あと、話す人になりたいなら冒頭で発言しておくのが手です。
── どういうことですか?
会議って、「いつも話す人」「いつも話さない人」になんとなく固定されませんか? 一度、話さない人と認識されると、話し出そうとしてもなかなか間が与えられないので、会議の冒頭でなるべく早めに発言して「話す人」に認定してもらうと、後々発言しやすくなりますよ。

「遠くを見て近くを見る」「失敗をさらけ出す」「自分が喋りやすい雰囲気を作る」など、すぐに実践できそうなアドバイスを教えてくれた今回のインタビュー。
次回は、話し下手を克服する方法について教えてもらう。
 
ぎぎまき=取材・文


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