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安心、安全、安定のキャンプライフを保証!

自慢の愛車を眺めながら食事や酒を嗜む。ロマン溢れるそんな夢に共感する大人はきっと少なくないはず。一介のサラリーマンである久保さんは、そんな夢を追い続けた結果、気づけば周囲からも注目を集めるキャンパーとなった。

「もともと車が好きで、念願のレンジローバーを購入したんですよ。そこで車屋さんに『キャンプでもやってみたらどうですか、楽しいですよ』と勧められ、車を肴にお酒を飲むのも粋だな〜……なんて思って始めました。
でも、気づけばキャンプのほうにハマっちゃって(笑)。もともと夫婦でしっぽりやっていたのですが、徐々に仲間ができて、グループキャンプへ行くうちにもう虜。カッコいいギアを探しまくり、頻繁にキャンプ場へ足を運ぶようになりましたね」。
経験を重ねていくうちに、車に対する考え方も変わっていったとか。

「以前は、キャンプ場へ行って、テントを立て、ご飯を作り、寝る。だいたいそんな感じ。で、レンジローバーをずっと2シーターにして乗っていたんです。モノが積めればいい程度に思っていましたけど、車内で快適に過ごせて、寝泊まりもでき、そのうえ遠慮なくガシガシ使える車がいいな、と思うようになりました」。
そして、約3年前に買い替えたのがこの自慢のキャンピングカーである。
ベースはトヨタのハイエース。キャンピングカーのビルダーとして全国シェアの4割を誇るトイファクトリーで購入した一台だ。

「ヴィンテージカーへの憧れもありましたけど、やっぱり故障や交換部品がないといった問題が出てくると厳しいな、と思いました。
工業製品としてのクオリティを考えたときに、品質的にも間違いのないトイファクトリーさんの車体がいいなと。トヨタのハイエースがベースなので安心して乗れますし、問題が起きてもすぐに対処できるのもいいですよね」。
キャンプがメインなので、四駆であることは当然。ただ、普段使いもしたいとの思いから、車体の大きさも判断基準になった。
「全長は5m38cmで、通常の車は5mくらいまでですけど、まあ40cmオーバーぐらいだったら日常使いとしても許容範囲かなと思いました」。

一般的なキャンピングカーの上をいく快適さ


ボディにセラミックコーティングをかけ、さらに内部に断熱材と補強板をプラスする四層構造、窓は冷気を通さないようアクリルとの二重構造にしている(フロントガラスは通常の構造)。
そこへさらに、久保さんは独自のオーダーを追加した。
「ふもとっぱらのキャンプ場では、約一週間をそこで過ごしますから、電気がなくなると困っちゃうんです。でも、場所が場所なだけに、おいそれと充電もできないので、屋根にソーラーパネルを付けました。さらに、メインバッテリー1個とサブバッテリー3個を積んでいます」。



結果、走行充電と太陽光充電でしっかりと電力を確保。一週間ぐらいエンジンをかけなくても電力切れしないので、アイドリングできないキャンプ場でも安心だ。車内設備もまるで高級シティホテルのスイートルームのような充実っぷりである。
「冷蔵庫を内蔵し、エンジンをかけなくてもガソリンから組み上げて部屋を暖めてくれるFFヒーターを付けました。シンクも取り付けて水周りも充実させ、炊飯器も搭載しています」。


「暑い夏の対策としてエアコンも考えましたが、車内のスペースを確保するためにあえて付けていません。窓をメッシュにしておくだけでも涼しい風がバーッと入ってきますし。天井にあるファンを回せば十分。しかもファンは速度も変えられ、逆に回転させれば中の空気の入れ替えもできるんです」。



久保さんはさらに、ハイエースの純正にはない“肘掛け付きのセンターコンソール”に丸ごと交換するなど、運転時の快適さにも余念がない。
しかも、カーナビと連動させた後部座席のテレビはDVDだけでなく、スマホのテザリング機能を活用しながらYouTubeやアマゾンプライムも鑑賞可能。スピーカーも付け替え、シート下にはアンプとウーファーを備えた。
最後部のベッドスペースは横幅180cmを確保しており、大人2人が悠々に寝られる。


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