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証明書提出シーン③
現地でのPCR検査が必要な取材会場

今回の出張は、モンブランを一周する世界最高峰のトレイルレース「UTMB」の取材が目的。
大会のスタートは17時。集合時間は朝6時。
なぜこんなにも集合時間が早いのか? 取材パスをもらうためにはPCR検査を受けなければいけないからだ。
陽もまだ昇っていない薄暗いクリニックの駐車場で、問診票をせっせと書く私たち。

フランス語が理解できないので、あくまでも勘なのだが、クリニックの簡易測定用の検体と、ラボに出すための検体だろう。両方の鼻の奥に綿棒を突っ込まれること2回。ようやく検査終了。
検査の結果が送られてくる昼頃に、取材パスをもらいに行った。
今大会ではメディアだけでなく、ボランティアも選手も衛生パスの提示が必要。さらにエイドステーションや密な場所ではマスクの着用が義務付けられていた。
ヘトヘトになって、エイドステーションに辿り着いた選手たちが、ポケットからマスクを取り出し、きちんと装着する。
ゴール付近の様子。みんなマスクを着用している。
プレスエリアではいい写真を撮ろうとカメラマンがぎっしりと詰めかけたけれど、こちらも皆、衛生パスをクリアし、きっちりマスクをしているから不安はない。
最初は高すぎるハードルだと思っていた衛生パスの提示だが、その代わりにコロナ前とほぼ変わらない日常を送れると知ってしまうと、これも“アリ”なんじゃないかと思ってしまうのだ。
[コロナ禍渡航記③]に続く。
コロナ禍渡航記●コロナ禍における海外出張を体験したライター林田のリアルレポ。事前情報は乏しく、予想外のアクシデントにも見舞われた手探り出張の様子を余すことなくお伝えする。
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林田順子=文


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