芸術の秋に相応しい逸品が、あの「ショット」から届いた。
1950年代に登場し、多くのカルチャーシーンで愛されてきたワンスター。ライダーズジャケットのド定番ともいえる存在だが、この度リリースされる新作は見た目からしてかなり尖った印象だ。
実はコレ、気鋭の陶芸家、古賀崇洋氏とのコラボレーションによって生まれた限定ワンスターである。陶芸家と革ジャンと聞いて、いまいち腑に落ちない人も多いはず。
だが、両者の出自を知れば、それが興味深い組み合わせであることがわかる。
ショットのワンスターといえば、言わずもがな星型のスタッズがシンボルだ。そして、かくいう古賀氏も、自身の作品にスタッズ(突起)を用いることで知られている。
“物に内在する力を可視化する”という独自の概念から生まれる作品は、一般的な陶芸の世界観を覆す、エッジの効いたものばかり。世の中の常識を変えていく。そんな想いを陶器で表現する、パンクなアーティストなのだ。
一方のワンスターは、愛用していたマーロン・ブランド然り、ラモーンズ然り、彼らの姿から連想される反体制のスピリットもまた、パンクそのものといえる。
共通のソウルを持つ両者が手掛けたコラボワンスター。古賀氏の真骨頂であるスタッズが、肩から袖口、背面に至るまで散りばめられ、アートピースのような仕上がりだ。ハンパな覚悟では袖を通せそうもない出で立ちだが、パワーは圧倒的である。
こちらは10月15日(金)から1週間、セレクトショップ「L.H.P.原宿店」で開催されるエキシビションに展示され、購入も可能。また、会場では古賀氏の新作陶器も100点以上展示・販売される予定だ。
100年以上の歴史を持つレザージャケットの老舗と、気鋭の陶芸家が織りなすパンクな世界。ぜひとも感性を刺激されたし。
[イベント詳細]「ショット×古賀崇洋エキシビション」期間:2021年10月15日(金)〜21日(木)会場:L.H.P.原宿店住所:東京都渋谷区神宮前 4-32-12
電話:03-5474-0808http://lhp-japan.com外山壮一=文