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2021.10.11

あそぶ

あの熱狂から約2カ月。プロサーファー大野修聖さんが考えるサーフィンのこれから

競技最終日は7月27日。サーフィン界で初となるオリンピックのメダリストが誕生してから、もう2カ月以上が経過したことになる。
世界中を熱狂の渦に巻き込んだ東京2020オリンピックのサーフィン競技について、国内チャンピオンに3度輝いたプロサーファーの大野修聖さんに話を伺った。
 

この夏に生まれた“熱”を未来に活かすために

あの熱狂から2カ月。プロサーファー・大野修聖さんが考えるサーフィンのこれから
銀メダルに輝いた五十嵐カノア選手。
男子の金メダルは、サーフィン強国ブラジルの威信をかけて本大会に挑み、巧さと強さを見せつけたワールドチャンピオン経験者のイタロ・フェレイラが獲得。決勝で勝利を確信すると仲間に担ぎ上げられ、全身で歓喜を表し雄叫びを上げた。
一方、頂点への夢を打ち砕かれた五十嵐カノアは膝をおってビーチにひれ伏した。震える背中が悔しさを伝える姿は、スポーツ紙を飾り、民放のスポーツニュースなどで取り上げられた。
五十嵐カノア、23歳、銀メダル。都筑有夢路、20歳、銅メダル。
この夏、東京2020オリンピック競技大会で日本サーフィン界は2つのメダルを得た。若者たちの躍動は民放でのライブ放送も実現させ、サーフィンのスポーティな魅力を全国に広く届けることになった。
それは、大波に挑む勇気、波の上で舞う華やかさ、宙に飛び出していくダイナミズム、アスリートとしての逞しさと爽やかさ−。
いずれもがポジティブなメッセージをはらみ、そしてオリンピックだからこその発信力によって、かつてないほど多くの人にサーフィンに対する前向きな関心を抱かせた。
だから思う。2カ月前に生まれたあの熱は、今も残っているのだろうか?あの熱を未来に活かし、広く深くサーフィンを日本の社会に染み込ませるために必要なことは何だろうか?
この問いに対して大野修聖プロは「今必要なのは、サーフィン界ではない世界からの大きな力です」と言った。「もっと強化合宿に力を入れますというレベルでは、活かせない」と言葉を続けたその真意に触れるため、彼のキャリアと東京2020大会における役割に触れておきたい。


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