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流れに逆らわない大人の選択肢

物心がついた頃から、とにかく車が大好き。18歳になったタイミングですぐに免許を取りました。
最初の車は、いすゞのビッグホーン イルムシャーG。異世界にまで連れて行ってくれるようなタフな走りとルックスに、すごくワクワクしたのを覚えています。
以降はSUVを中心に何台か乗り換え、現在の愛車はジープのレネゲード ナイトイーグル。好みが似ている兄から譲り受けた、オールブラック仕様の限定車です。
オレンジのウインカーレンズをクリアに変えただけで、あとは純正のまま。すぐにカスタムしがちな自分としてはレアなケースですが、元のデザインが非常に気に入ってなるべく手を入れたくなかったんです。
車が多くの人々を虜にする理由は、それぞれに異なるでしょう。僕にとっては、デザインと冒険心が大切。見た目から純粋に所有欲がくすぐられ、その背景にアドベンチャーが広がることが絶対条件です。
レネゲードはそのふたつを兼ね備え、趣味のキャンプをするときもサマになるし頼れる。地面をしっかりグリップして走る感覚は、ジープならではだと感じます。
そんな感動ポイントはそのままに電気で走るレネゲード 4xeは、本当にうれしい選択肢。エコに限らず、新しいものや時代の流れに変に逆行しないライフスタイルは素敵だと思うし、それこそ格好いい大人の条件ともいえるはず。僕としては、オールブラックが出たら乗り換えるタイミングかな(笑)。
アートディレクター/「ザハイライト」ディレクター
小杉将史

会社員として企業のプロモーションを担当。ミニカーを100台以上収集するなど大の車好きで、自身のライフスタイルブランド、ザハイライトのロゴにも車を採用するほど。
 

電気切れの心配ない実用車

日本で人気の輸入車をドイツ車以外で挙げてみてください、と言われてジープと即座に答えた人は事情ツウです。
非ドイツ勢の人気輸入車のツートップはボルボとジープ。で、ジープといえばやっぱりラングラーで、これは不動の一番人気、というかブランドの精神的支柱ってやつです。そのほかにジープには4モデルありますが、チェロキー顔の薄目が3モデル、残るひとつがラングラー顔の丸目、このレネゲードです。
つまりレネゲードはジープ本家筋の顔つき。その昔のジープってとってもコンパクトでしたから、最新ラインナップの中で最も小型なレネゲードであってもジープ顔だからキマって見える。
そんなレネゲードに初めてプラグインハイブリッドシステムを積み込んできたわけで、どちらかというと古くさい体質感の漂うアメリカのこのブランドが実は未来に向けてかなり意気込んでいることがわかるというものです。もっともレネゲード、生まれはアメリカではなくてイタリアなんですけどね。
満充電で実質30km(カタログ値48km)くらいはEVモードで走れます。使い方次第ではガソリンスタンド要らずのカーライフも可能。実際、30km/日くらいという使い方のユーザーは多い。
電気が切れてもエンジンがあるから心配なし。もちろん遠出もそれで。しばらくはこんなPHEVが主流になって然るべしなんですけど、世界の急進派たちはそれが許せないみたいで……まったくもう。
モータージャーナリスト
西川 淳

フリーランスの自動車“趣味”ライター。得意分野は、スーパースポーツ、クラシック&ヴィンテージといった趣味車。愛車もフィアット500(古くて可愛いやつ)やロータス エランなど趣味三昧。
 
増山直樹、谷津正行=文


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