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電気はトレンドからスタンダードへ

最初の車は大学生のときに買ったフィアット ウーノ45ファイア。設計事務所でのアルバイト代で買いました。
それ以降もイタリアのMT車を乗り継ぎました。しかし都心部に引っ越すと、さすがにMT車はきついなと思い、1988年式のジープ ワゴニアに乗り換えました。スノーボードやキャンプなどアウトドア遊びが好きでしたし、「AT車に乗るならアメ車だろ!」という思いもありました。
その後は結婚してジープ ラングラーのTJに乗り換えたのですが、子供が生まれて車内が広い車が必要になり、またワゴニアに戻りました。今もその’76年式のワゴニアに乗ってます。幼少期からあった「漠然としたアメリカ的ライフスタイルへの憧れ」みたいなものが体現されている、素晴らしい乗り物ですよ。
しかし、そんな私でもレネゲード 4xeには注目していました。あのジープがこういった車を造るというのは衝撃的でしたが、それと同時に「やはりこういった方向に舵を切るべきだよね」とも思っていたんです。
本業でさまざまなプロジェクトに関わっていますが、もはやすべてのプロジェクトにおいて環境問題は切っても切れない話であり、環境を意識することは「トレンド」から「スタンダード」になった感があります。
充電インフラもさらに進化していくでしょうから、「週末は趣味の車を楽しむが、平日はPHEVやEVで環境コンシャスな移動を心がける」というスタイルが、今後はスタンダードになるかもしれませんね。
生活スタイル研究所代表取締役社長
本田 泰

建築デザインからさまざまな企画プロデュース、ブランディング、ヴィジュアルデザインまで、生活者目線でライフスタイルを豊かにする事業を展開。昔からアウトドア派で、最近キャンピングカーを購入。
 

愛らしいルックスに見合わぬタフさ

「車離れってどこの世界線の話ですか?」という勢いで販売台数を伸ばしているブランドがジープだ。
2009年の日本におけるジープブランド全体の売上台数は1010台。それが’20年には1万3588台と、11年間で約13倍に拡大。’20年もコロナ禍の逆風を受けながらも販売台数を伸ばし、輸入車のシェアの約5%をジープブランドが占めるようになった。
ジープ大躍進の原動力となっているのがブランドのアイコン的存在であるラングラーであるが、末っ子のレネゲードも着実に数字を積み上げている。で、このレネゲード 4xeに乗ると、こりゃ売れるわいと納得する。
幸いなことに筆者は厳冬の北海道で、しかも急斜面や凸凹道を配置したタフな特設コースで試乗したけれど、さすがジープだと舌を巻いた。愛らしいルックスにもかかわらず、滑らない、フラつかない、バタつかない、のどっしりとした走行感覚を備えていて、まるで女子柔道の阿部詩選手のようだった。
阿部選手の胸には金メダルが光っていたけれど、この車には「TRAIL RATED」というバッジが輝いていて、これはルビコントレイルという超タフなコースをクリアした証しだ。
レネゲードは、唯一無二の体験を提供してくれる。だから購入するほうも比較検討することなく、レネゲード一択。ライバルは、ジープブランドの中にしかいないわけだから、このブランドが伸びるのも当然なのだ。
モータージャーナリスト
サトータケシ

出版社勤務を経て、フリーランスのライター/エディターに。5年落ちで買って6年乗った2010年式のシトロエンC6の車検が16万円ちょっとで収まり、ホッとしている今日この頃。
 



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