アラ・レイロクラウドベースの放送局NMGネットワーク クリエイティブディレクター
→ 身に着けているもの:ヴィンテージジャケット
「このジャケットは蚤の市で見つけました。売っていた人は、自分のお母さんが着ていたジャケットを、ほとんどタダで出していたんです。ほかの人の目にはとまらなかったステキなものに出会うって、特別な感じがしますよね」。
サマー・チョン皮膚科医
→ 身に着けているもの:白衣
「医学博士号をとって、初めてこの白衣を着たとき、とても誇らしい気持ちがしました。達成感もあったし、晴れがましい気持ちも。白衣を着ると、強い自分でいられます。
わたしにとってはプロ意識の象徴であると同時に、患者とコミュニティのために尽くそうという誓いを思い出させるものです」。
ブライアン・ラムレビューサイト「ザ・ワイヤカッター」創設者
→ 身に着けているもの:翡翠の腕輪
「父がくれたんです。僕たち兄弟それぞれに。深緑で大きめのインレイが入った腕輪を僕が選んだら、父が『それは色がちゃんと出てないダメージのやつだ』って言いましてね。
あえてこういうふうに作ったんじゃないかと思うけど! 手首にはめたときの重みがいいんですよね。ほんのちょっぴり、ご先祖に近づけてくれるような気がするんです」。
ケリイオカラニ・マクアトラディショナル・タトゥーイスト、タトゥースタジオ「カ・パー・オ・フノフオンホラニ」オーナー
→ 身に着けているもの:キヘイ(ケープ)とカーカウ・ウヒ(タトゥー)
「カーカウ・ウヒに心を奪われたのは、従兄弟のケオネ・ヌーンズのもとでフラを練習していた時期だ。従兄弟は若い頃に技を年寄りから受け継いでいたから、俺は手伝いをしながら弟子になった。俺の直系では6代前のじいさんが彫師だった――つまり、俺は先祖の道をたどっているというわけだね。
先祖たちが入れていたのとまったく同じ模様もいくつか入れている。入れ墨を施す理由は、肉体を強くするため、そして自分のアイデンティティとルーツを示すため。身に纏っていれば、俺があの世に旅立つときにも先祖が見つけてくれて、カーネ(ハワイの生命の神)の長い旅路を正しく歩ませてくれるだろう」。
クリス・ローラー=写真 ユーニカ・エスカランテ=文 上原裕美子=翻訳
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