東京2020大会を大いに盛り上げたスケートボード。
男子ストリート種目で金メダルを獲得した堀米雄斗選手にスポットが当たる中で、予選トップ通過を決めたフランス人ボーダーを「アウレリアン・ジラウド」とアナウンサーが呼ぶことに違和感を覚えた人がいたならば、相当なスケボー通だろう。
だが、我々を含む多くは、アナウンサー同様、実力者オーレリアン・ジローを知らなかったはずだ、中継画像を見るまでは。
そこで目にした、ジロー選手の華麗なスケーティングについては言わずもがなだが、腕元にキラリと光る“イチモツ”にも目を奪われた。
なんと、フレッドのアイコンジュエリー「フォース・テン」ではないか。
弱冠23歳にして我々の愛する大人アクセサリーをさらりと、しかも、本番で着けこなす感性はタダモノにあらず。よく見れば、足元のナイキ ダンク SBのローカットも個性的な配色でカッコいい。
突如、興味津々となったところに、とある時計ブランドから一通のリリースが到着。え?彼がスイスの名門、ボーム&メルシエとコラボレーション?
廃棄予定のデッキを再利用した木製ケースに、コンテンポラリーなデザインがセンスありあり。昨今話題のサステナブルマインドにもリーチ。実機を手にして思う。とても欲しい。
大会だけでなく、スケーターひとりについてフィチャーしてみるだけでも、カルチャーとして、アクティビティとして、ファッションとしてスケートは確実に我々にますます近い存在になっていると感じざるを得ない。これからもスケートが気になるのだ。
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 髙村将司=文