シャワーは1日3回。だからシャンプーにもこだわる
腕には見慣れないベルトが装着されているが、これは最近増えてきたアームベルト型の心拍計だ。
「春先からこのタイプに乗り換えました。これまでは胸ベルトの心拍計を使用していましたが、キツめに締め付けないとズリ落ちてくるのがストレスだったんですよね。トレーニングでは心拍計測が必須なのに、使いそびれるようになってしまって。
これを使うようになってから数値のブレもないし、不快感もありません。負荷の高いインターバル走でも、しっかり活躍してくれています」。
もうひとつ、岩淵さんのトレーニングを支えるアイテムが、プロのトライアスリートである奥様が使っているのをマネて、手放せなくなってしまったという馬油のシャンプーだ。
「横浜馬油商店という専門店のもので、詳しい成分まで理解したうえで使っているわけではないのですが、これを使うようになってから頭皮の調子がいいんです。
普通の人よりもシャワーを浴びる回数が多いからか、市販のシャンプーだとかゆみが出たり、運動中に汗で蒸れるのが気になっていたんですよね。馬油シャンプーは保湿力が高いからなのか、不純なモノが混じってないからなのか、頭まわりのストレスがなくなりました」。
細切れで時間を見つけて走ることが、2児の父である岩淵さんの、現在のスタイル。ランニングはストレス解消はもちろん、家族が円満に過ごすうえでも、大切な自分時間なのだ。
そして、それを支える愛用ギアの存在も、決して「無視できないキーポイント」になっている。
RUNNER’S FILE 44 氏名:岩淵 京 年齢:33歳(1988年生まれ) 仕事:大学職員 走る頻度:週3日、1時間程度 記録:フルマラソン2時間51分(2015年、東京マラソン)、トライアスロン・アイアンマン10時間36分(2016年、アイアンマン北海道) |
連載「Running Up-Date」一覧へ「Running Up-Date」ランニングブームもひと昔まえ。体づくりのためと漫然と続けているランニングをアップデートすべく、ワンランク上のスタイルを持つ “人”と“モノ”をご紹介。街ランからロードレース、トレイルランまで、走ることは日常でできる冒険だ。
上に戻る 礒村真介(100miler)=取材・文 小澤達也=写真