新旧のグランドセイコーを取り扱う意義
時計を入手するまでのストーリーを楽しんでほしい。それゆえ、グランドセイコーブティックフラッグシップ和光では実店舗だからこそ提供できる価値を大切にしている。
「服部時計店の小売部門が前身であり、1960年の登場からグランドセイコーを販売し続けている和光は、新旧のグランドセイコーを取り扱う店舗として、どこよりも相応しい場だと自負しています。
オンラインでの時計の販売が盛んな時代ですが、高価格帯になればなるほど店頭で実物を見てから購入を検討したいと考える方が多いと思います。個体差があるビンテージウオッチとなればなおさらです。
そこで問われてくるのがスタッフのクオリティ。ここには、グランドセイコーの商品開発に携わっていた者など多くのスペシャリストがいて、専門的な話はもちろん、ほかでは聞くことができないようなエピソードも楽しんでいただけると思います」
。昨今、あらゆる業界でセカンダリーマーケットが拡大しているが、時計の世界も例外ではない。一部の時計で見受けられる過剰なプレ値がそれを物語っている。
「グランドセイコーの世界観を体現するうえで、ビンテージウオッチには大きな意義があると感じています。だからこそ、現行品とともに店頭に並べています。
グランドセイコーはどの時代でも腕時計の本質を極めた製品を作り続けてきた自負がありますから、幅広い選択肢のなかから時計を選べることも、ここならではの魅力だと感じていますね
。ビンテージの時計には最初は多少なりとも不安が付き物ですが、安心してご購入・ご使用いただける環境を整えるのも我々の仕事です」。
率直にいうと、真贋の問題などがつきまとうビンテージ時計の購入は常に、不安と隣り合わせ。メンテナンスについてもひと筋縄ではいかないモデルが多いことも事実。だからこそ、ユーザーにとって信頼できるショップは何よりも頼れる存在になってくれるのだ。
極上のビンテージや、現行の最良モデルに、セイコーが生まれた銀座で出合えるこのサービス。時計好きならぜひ、チェックしておきたい。
[ショップデータ]グランドセイコーブティックフラッグシップ和光東京都中央区銀座4-5-11 和光 本館1・2F
03-3562-2111(代表)営業:10:30~19:00鳥居健次郎=写真 戸叶庸之=編集・文