まるで古着店で見つけた掘り出し物のような佇まい。
コンバースから届いた新作オールスターに、アメカジ好きはきっと歓喜するだろう。
「なんか見覚えある」と思った人もいるかもしれない。
こちらはコンバースと同じく、アメリカ生まれの歴史あるブランド「エル・エル・ビーン」とのコラボによって生まれたオールスターだ。
これまでもコラボをしてきた両者だが、今作は、なかでも’90年代のアーカイブから着想を得て制作されている。
ベースとなったモデルは「オールスター 100」だ。オールスター生誕100周年を記念し、履き心地など機能性をアップデートしたシリーズで、これにエル・エル・ビーンらしい色使いやディテールを見事に落とし込んでいる。
アッパーやシューレースはオリーブカラーで統一し、ミリタリーの雰囲気を演出。アメカジに好相性であることは言わずもがなである。
トウキャップやソールには、’90年代当時のディテールを踏襲し、ラバー素材を採用した。
サイドに半円のパーツで補強している点も、アウトドアを出自に持つエル・エル・ビーンならではの特徴である。
シュータンに施されたダブルネームのタグや、アイコンであるアンクルパッチにも注目してほしい。エル・エル・ビーンを象徴するグリーンがよく効いていて、実にいいアクセントになっているのだ。
また、第一ハトメにエル・エル・ビーンのブランド名が入っているのも、さりげないけれど見逃せないポイントだ。
そんな懐かしさ漂う一足だが、機能はちゃんと現代的にアップデートしている。
アッパーに撥水加工を施したキャンバス素材を採用し、水がしみにくく、汚れもつきにくい仕様に。これなら雨の日はもちろん、多少ぬかるんだ道でも臆せず履いていける。
インソールはオールスター 100と同様のリアクトカップインソールを採用。クッション性が高く、軽量で、通気性もいい。長時間快適に履き続けられるという、現代のスニーカーには必須のスペックも、しっかり押さえられている。
こちらは10月発売予定だ。懐かしくも新しい“The アメカジ”なオールスター。う〜ん、これはまた欲しくなってしまう。
[問い合わせ]コンバースインフォメーションセンター0120-819-217外山壮一=文