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知人の家族とキャンピングカーをシェアした経験も

主に仕事ユースのGAKU号は、家族で使うには「持て余すかな」という大きさ。今のところプライベートでキャンピングカーは所有していないが、以前には知人とシェアしていたことがあり、家族と富士五湖周辺のキャンプ場などで水遊びやアウトドアでの食事を楽しんでいた。
以前、知人たちと5家族でシェアして使っていたマツダベースのキャンピングカー。
「5家族で1台を所有していたんです。そのうちの1人がパパ友で、『どうしますか?』『参加する!』という感じでメンバーに。車種はマツダのボンゴトラックをベースにしたアミティ。対面シートのテーブルはセミダブルくらいのベッドになり、加えてシングルベッドが2つあって居住空間は快適でした。
440万円ほどの購入代金は5家族でシェア。自家用車と同額の駐車場、8ナンバー扱いの車検といったランニングコストも5家族で割って、1家族の負担は月に4〜5万円。月に1〜2回の使用だったので、とても実用的な所有方法だったと思います」。
ルームシェアならぬキャンピングカーシェア。確かに毎日の使用はそれほど現実的でないことを思えば、キャンプに行くときなど月に数度の利用を想定する友人知人と共有する方法は、憧れのキャンピングカーライフを手にする近道のように思える。

さらに民泊のようなシステムがあることも教えてくれた。
「Carstay(カーステイ)とAnyca(エニカ)は本当におすすめのサービスです。オーナー登録をすれば乗車しないときにレンタカーとして貸し出すことができ、キャンピングカーが“稼ぐ車”となって維持費の軽減に役立ってくれるんです」。
これら2つは「借りられるサービス」でもあり、バンライフを味わいたい人にもおすすめなのだ。
 

おじいちゃんになっても“キャンピングカーライファー”

元サッカー日本代表の福西崇史さんとお互いのYouTubeチャンネルのコラボと題した共同キャンプ。
レンタル、シェア、GAKU号の制作。あらゆる形でキャンピングカーライフを送ってきたGAKUさん。
使うたびに野営地選びも上手くなり、最初は高速道路のサービスエリアや道の駅を利用していたものの、最近は「車旅をしている人や地元の人の口コミを参考にしたり、地図を見ながら自分たちで探し当てたり」することを楽しんでいる。
そうして利用者の少なそうなRVパークや、夏のトップシーズン以外は無料になる海沿いの駐車場など、景色が良く、人が少なく、自然を満喫できる場所を見つけ出しては、風の吹くまま気の向くままに、のんびりと過ごす。
まさに自由を謳歌しながら日本のロードを行く旅模様。むろん止める理由はどこにもない。
 
「ライフステージによってキャンピングカーの理想の形は変わると思うんです。おじいちゃんになったらコンパクトなモデルで十分ですし、ギターやサーフボードとか必要なものだけ積み込んで、“北回りで3カ月行ってきます”という感じで。想像しただけで楽しみですよね(笑)」。
乗り続けると新しい楽しさに気づく。そして心身が自由になっていくキャンピングカーライフに、どうやら終わりはないようだ。

GAKU-MC
『人生にキャンピングカーを』(A-Works)発売中!

キャンピングカーと共に人生を謳歌する人々21人に、GAKU-MC自ら会いに行き、「キャンピングカーのある人生」を追ったエッセイ集。キャンピングカーにまつわるエピソードや具体的な使い方、実例などを紹介しながら、様々な角度からキャンピングカーの魅力を伝えている。
佐藤ゆたか=写真(取材) 小山内隆=取材・文

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