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さて、優紀さんは横浜市出身。子供の頃からマーチングバンドに所属していた。
「マーチングバンドというのは、楽器を演奏しながら陣形を作って動く競技。入ったきっかけのひとつは衣装がかわいかったから。8分間やりきるとすごい達成感なんですよ」。
けっこう強いチームにいたそうです。
そして、カレーである。
「もともとは普通の欧風カレーしか知らなかったんですが、銀座で働いていた時代にいろんな種類のカレーを食べ歩いて、その奥深さにハマりました」。
カレー活動はインスタで発表、その名も「#ランチカレー部」。
先日は「@tomcatspicelab」というインスタページを新たに立ち上げた。
「2、3年ぐらい前にスパイスをもらったのを機に、家でたまに作っていたんですが、コロナ禍でおうち時間が増えて。ちゃんとスパイスを揃えてレシピ本を読み漁り本格的に研究を始めました。作るのが上手な友人やお気に入りのお店の人に相談すると『分からないことあったら何でも聞いて』って快く教えてくれてカレー仲間はみんな優しいです」。
そんな優紀さんにとっての癒やしは文鳥の「しらこ」ちゃん。
あくび姿さえかわいい。
というわけで、間借りとはいえ念願のお店を出せた優紀さんについて、オーナーの片野匡博さん(40歳)はこう評する。
「人柄もいいし、元気で明るくて、誰からも好かれるし、お料理も美味しい。最高ですよ。別におべっかでも何でもなく、そう思います」。
以前のオーナーが引退するということで、店を引き継いだ片野さん。
この店の特徴は、何といってもグランドピアノがあること。しかし、片野さんは「僕は弾けないんですよ」と笑う。
弾くフリをしてもらいました。
壁には2本のギター、1本のベースが架かっているが、やはりこれも弾けないそうだ。
左が友人から買ったもの、中央のベースがお客さんの置き楽器、右がお客さんから貰ったもの。
「楽器弾けないのに、なんで音楽バーやってんのと言われます(笑)。でも、聴くのは昔から大好きなんですよ。たまに店内でライブも行いますよ」。
トイレにはボブ・ディランのポスター。


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