人と違うSUVに乗りたいなら輸入車か? 否!日本製SUVには個性が際立つ名車が多くある。
国産SUVの歴史の中で、その見た目と気の利いた使い勝手で未だに人気が高い個性派4台をピックアップ!
■トヨタ FJクルーザー
アメリカの若年層をメインターゲットに据えて2005年からアメリカで販売されたSUVが、FJクルーザーだ。
一見してベースがランドクルーザー プラドとはわからないほど個性的なフォルムが与えられたのは、アメリカの若者の中でのトヨタブランドのイメージを変えるのが目的だったという。
丸目のフロントライトや「TOYOTA」ロゴなど、40系ランクルに通じるモチーフを取り入れながら、トヨタの新しいSUV像を提案した1台なのだ。
当初は日本に導入される予定はなかったのだが、逆輸入車が人気となるなど日本でも熱望されたため、2010年に右ハンドルモデルが導入され、2018年まで販売されていた。
「オフロードで気兼ねなく遊べる車」を目指して開発されたFJクルーザーは、本格的なオフロードでの走破性能を備えただけでなく、アメリカのカスタムカルチャーも重視。純正のカスタムパーツも豊富に用意された。
熱心なファンにはアメリカからカスタムパーツを個人輸入している人もいるほどで、中古車の人気は未だに高く、中古車サイトでの市場価格は300万円前後となる。
■日産 エクストレイル(初代)
FJクルーザーがアメリカの若者なら、2000年に販売されたエクストレイルは日本の若者獲得を目指して開発されたSUVだ。
SUVは「高い」「取り回しが悪い」「燃費が悪い」「乗り降りしにくい」という声に耳を傾け、アウトドアを手軽に楽しめる手頃なSUVを目指し、最廉価グレードで車両本体価格185万円という価格で販売された。
ラゲージボードは取り外して水洗いできるので、濡れたり汚れたギアをそのまま放り込める。海や川で濡れたまま乗り込めるよう防水加工シートを備えたグレードも用意された。
後席背もたれを倒すとラゲージをフラットな状態で拡大できるので、仮眠もできる優れものだ。
スクエアなスタイルは見た目の良さだけでなく、運転席からの見切りもよく、取り回しも良好。
日帰りスキーやサーフィンでの利用を想定し、運転席でも着替えがしやすいよう、ステアリングを跳ね上げる機構が備えられた。
ウインタースポーツ派にはうれしい前後席シートヒーターや、草木の間を抜けて走った際にできやすいすり傷が自然に回復する塗装技術も採用された。
現在中古車は100万円以下で十分狙えて、オジサンも若者も手軽に買える。
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