当記事は「東洋経済ONLINE」の提供記事です。元記事はこちら。日本各地で、自動車やバイクとともに道路を走る電動キックボードを見ることが増えてきた。
東京をはじめとした都市圏ではシェアリング電動キックボードサービスの実証実験が行われており、手軽に利用できる環境が整いつつあるのと同時に、ドン・キホーテなどの大型量販店でも数万円からの価格で販売されている。
マンションのエレベーターにも載せやすいコンパクトサイズで、ハンドルを折りたたんでしまえば玄関内で保管できる。そして実際に乗ってみると、電動アシスト自転車よりも楽に走れる乗り物だということが体感できる。手軽に扱えることから、日常の足として期待している人も多いと思われる。
ネガティブな話題も増えてきた
同時に、電動キックボードに関連したネガティブな話題も増えてきた。その内容は、無免許、歩道走行、酒気帯び運転といった行動によるものが多いようだ。
シェアリング電動キックボードを除き、公道走行が可能な電動キックボードはホンダ・カブなどと同じく原付バイク・原付スクーターと同じ車両区分となり、自動車・自動二輪車・原付免許などが必要な乗り物だ。
しかし一部のオンラインショッピングサイトや一般の量販店では、要免許な乗り物であることを強くアピールしていないことがある。また輸入電動キックボードの大半はグローバル仕様のままであり、日本の法律に抵触する違反車両となる。
2020年6月23日、「公道走行が可能」とアピールしつつ、実は原付バイクとしての基準を満たしておらず整備不良品として自主回収となる例もあった。
たとえ道路交通法を守って走りたいと考えていても、こういった法律違反となる電動キックボードを購入してしまってはその思いが無駄になってしまう。いったいどのような電動キックボードであれば大丈夫なのだろうか。
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