OCEANS

SHARE

海と街との往来にアウディはベスト

アウディは大好きですし、今乗ってる車もアウディ A5 スポーツバックです。
アウディが好きになったきっかけは、憧れのプロサーファーであるジュリアン・ウィルソンが、アウディのスポンサードを受けていたということ。ジュリアンはアウディという高級車を、言ってみればかなりラフに使っていたんです。そのスタイルがとても格好良く、いつかは自分も汚れなどを気にせずアウディで海に行きたいなと思っていました。
で、ケガをきっかけに世界ツアー参戦から3カ月離れることになったとき、それまでサーフィンにしかお金を使ってこなかった自分に対するご褒美として、A5 スポーツバックを購入したんです。
A5 スポーツバックは大人3人が乗ってもボード6枚を中積みできる実用性を備え、かつ都会的なデザインなので、街にも馴染む。海と街を行き来するのに自分にとってはベストな車だし、そういう意味では稀有な存在だと思っています。そして「いかにもサーファーの車」という感がしない点も、僕としてはお気に入りのポイントです。
BEVであるアウディe-tronのことは、実は「今すぐ乗り替えたい!」と思うぐらい、気になってます。
見た目も文句ありませんし、「地球環境を守る」という観点からも、自分なりにできることのひとつとして、BEVに乗りたいという気持ちがあります。ただ、サーフィンに使うならば航続距離600kmは欲しいところ。そこが、現時点での唯一のネックですね。
プロサーファー/映像クリエイター/フォトグラファー
山中海輝
幼少の頃からサーフィンを始め、16歳で全日本サーフィン選手権ジュニア優勝。日本代表チームキャプテンとして世界選手権への出場経験も持つ。現在、大阪と千葉を拠点に活動中。
 

新時代クワトロにも期待

どんなに新しいコンセプトの商品であっても、ユーザーが満足できる“良くできた車”でなければ意味などありません。
アウディのバッテリー電気自動車(BEV)シリーズの第2弾、e-tron 50 クワトロに乗ると、そのことに改めて気付かされます。BEVというこれまでとまったく違う成り立ちの車にもかかわらず、どこをどう切ってもアウディらしさに満ちているのですから。
前後の高性能モーターをバッテリーで駆動する新時代クワトロ(4WD)。重いバッテリーのおかげで大抵のBEVは低重心を達成し重厚なドライブフィールを有するものですが、e-tron 50 クワトロにはそこにアウディらしく動きの軽快さまで備わった。単にどっしりと走るのではなく、ちゃんとブランドのテイストが織り込まれているのです。
満充電での航続距離は最大300kmちょっと。十分とはいえないまでも、一般的には問題ないレベル。高速クルージングの快適さはBEV界随一で、空気をきれいに切りながら滑るように走っていく。アウディ クワトロが長年にわたって提供し続けてきた安定と信頼も十分に感じとることができます。
問題はあまりの快適なGT性能に目的地を延ばしてみようなどと思った途端、充電器のありかによっては思いつきの実行に困難が生じる点くらいでしょうか。BEVはあくまでもまだ(充電器のある)ガレージを中心とした日常行動範囲の乗り物ですから。
モータージャーナリスト
西川 淳
フリーランスの自動車“趣味”ライター。得意分野は、スーパースポーツ、クラシック&ヴィンテージといった趣味車。愛車もフィアット500(古くて可愛いやつ)やロータス エランなど趣味三昧。
 

谷津正行、髙村将司=文


SHARE

次の記事を読み込んでいます。