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2021.09.01

待望の第2弾!高いクルーズ性能を持った「e-tron 50 クワトロ」、識者たちの反応やいかに

アウディの電気自動車(BEV)シリーズ、e-tronの第2弾である「イートロン 50 クワトロ」。
ブランド伝統のクワトロもBEVに合わせて刷新され、高いクルージング性能を見せるこの一台を、識者たちはどう分析するのか。
Audi e-tron 50 QUATTRO アウディ イートロン 50 クワトロ
e-tron第2弾!高いクルージング性能を見せる「イートロン 50 クワトロ」、識者たちの反応やいかに
悪路はもちろんのこと、オンロードにおいても軽快で滑らかな走りや旋回性に寄与。最高出力は230kW、最大トルクは540Nmで、満充電時の航続距離は316kmとなる。今秋には第3弾となるGT クワトロが発売予定。全長4900×全幅1935×全高1630mm 933万円〜。

EV時代の選択肢一番手

いろいろと車は乗り継いできましたが、直近の3台はアウディです。A4 アバント→同Sライン→Q5 Sラインといった変遷。これは、多くの同業者がそうだと思いますが、荷物が積めることが車選びの必須条件。
Q5にたどり着いたのは、ミドルサイズSUVの同クラス他車に比べて、コンパクトな取り回しの良さを感じたから。何しろ、コインパーキングやパーキングメーターの縦列駐車など、日常茶飯事ですから。それに、ハッチ開口部が広くて、ラックも積める!
アウディは、見た目と四駆性能で選びました。洗練された上品さは、同格の他ブランドから頭ひとつ抜けている印象で、ラギッドな自分のスタイルをマイルドに中和してくれます。この風貌でイカツい車に乗ると単なるコワイおっさんですから(笑)。クワトロは、都市生活者にとっても頼りになる。ゲリラ豪雨や突然の雪などの悪天候時、また日々の運転でも安定性が高いなと感じます。
e-tron 50 クワトロは、来るべきEV時代において、将来の自分の車選びにおけるストライクゾーンに入ってくる車といえそうです。アウディらしい洗練デザインとちょうどいいサイズ感。そして、進化したクワトロの性能。将来的には、充電環境も整ってくるでしょうから、期待度も高い。
数年後、さらにラギッドになっているだろう自分を、もっとマイルドに見せてくれるはずですね(笑)。
スタイリスト
村上忠正
スーツからモードまで、独自の色気でこなすベテランスタイリスト。自身のコーディネイトをアップするインスタグラムも好評。車は昔から四駆好きでアウディのクワトロには絶大な信頼を寄せる。
 

クールなブランドイメージとマッチ

e-tronはアウディのBEVラインナップを括るコードでして、現在、日本では4つのモデルが販売されています。うち、最も廉価で実用的なのがこのe-tron 50 クワトロです。
BEVといえば大きな課題が充電環境。e-tronは家のガレージなどに据え付ける200V・8kWの普通充電システムを用いれば約8時間で0→100%に、高速道路等の50kW急速充電を用いれば5→80%まで要する時間は約1時間半です。
電池をいたわりつつお財布にも優しい家庭での深夜の普通充電が常識的には運用の軸足となるわけでして、すなわち現状、BEVを普段乗りしている人たちは集合住宅ではなく普通充電できる持ち家住まいの割合がかなり高いと。やらしい話をすれば、BEV所有って都会暮らしのなかでもかなりステータス性の高い物件なのかもしれません。
1000万円切った50 クワトロはバッテリー容量がやや小さく、比例して航続距離が短くなります。公称316kmということはうまくやっても実質250kmくらい。東京からだと御殿場往復がギリといったところです。
急速充電があるとはいえ縦横無尽とはいえないのが今のBEV。その行動半径を良しとするなら、独特の加速や旋回を楽しめるとともに、静寂の移動空間が手に入るわけです。この特有の走りの感触がまた、アウディのクールなブランドイメージとの相性がいいっていうのもe-tronを買う理由になるでしょうね。
自動車ライター
渡辺敏史
出版社で自動車/バイク雑誌の編集に携わったあと、独立。自動車誌での執筆量が非常に多いジャーナリストのひとり。車の評価基準は、市井の人の暮らしにとって、いいものかどうか。
 



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