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「ここが千葉か?」と思うほど大自然の中をゆっくり走る。(筆者撮影)
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大きな杉の木の中を進む、フォレスター。(筆者撮影)
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道幅が狭いうえに急な坂が多く、「X-MODE」で走行も。(筆者撮影)
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メディアが撮影する場所としてさまざまな活躍が期待される。(筆者撮影)
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愛宕神社の前を静かに通過するフォレスター。(筆者撮影)
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愛宕神社の近くから見た、鴨川市の風景。(筆者撮影)
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長年にわたり筆者は、フォレスターをはじめとするスバル車を取材すると同時に、スバルの商品企画、研究開発、実験などの担当者と“スバルの目指すこと”をひざ詰めで議論してきたが、この場所でフォレスターというクルマの本質が、肌感覚でわかるような気がした。
なにより、“フォレスター自身”が、この場にいることを喜んでいるように見える。もう1点、この場で感じたのは、日本版「LOVEキャンペーン」の可能性だ。

自然に生まれたESG投資の“S”

LOVEキャンペーンとは、スバルがアメリカで2007年から展開する活動で、もともとはスバルユーザーや販売店に対して愛車意識を共有してもらうための広告宣伝だったが、現在は医療や福祉、文化などユーザーが自主的に行う、いわゆる草の根社会活動として全米に広がっている。
企業によるCSR(企業の社会的責任)活動とは違う、自動車関連では極めてまれな社会現象だ。結果的に、LOVEキャンペーンはスバルのブランド価値を高め、販売台数は右肩上がりとなった。
振り返ってみると、これは最近話題となることが多いESG投資の“S”の理想的な事例ではないだろうか。
ESG投資とは、従来の財務情報だけでなく、E(エンバイロンメント)、S(ソーシャル)、G(ガバナンス)要素も考慮した投資を指す。
ただし、LOVEキャンペーンはあくまでも、結果的にESG投資につながったのであり、スバルが故意に仕組んだことではなく、スバルはユーザーの活動をバックアップしたにすぎない。
思い起こせば2018年3月、現行フォレスターがニューヨークショーで世界初公開された際、筆者は前出のスバル広報部の栗原さんと一緒に、LOVEキャンペーンに関してスバル幹部や担当するアメリカの広告代理店関係者に聞いた。

「2019 FORESTER」として現行フォレスターが発表された2018年のニューヨークショー(写真:SUBARU)

またニューヨーク近隣の販売店に出向くなどして、LOVEキャンペーンの実態について詳しく取材した。
あれから3年5カ月が経ち、SUBARU里山スタジオが開設される。
ここにはESG投資や、SDGsを念頭に置いた“狙い”はない。あくまでも、スバル車をメディア関係者により深く感じてもらう場であり、スバル広報部関係者が地元の皆さんの協力を得て手作りで運営する場である。
もしかすると、この場が日本版LOVEキャンペーンの出発点になるのかもしれない。そんな思いを、房総の地で抱いた。
 
桃田 健史:ジャーナリスト
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記事提供:東洋経済ONLINE



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