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自分好みに組み合わせて、価格も手頃

このように変幻自在に姿を変えられる理由は、モーターが4輪にひとつずつ収まっているインホイールモーター式で、バッテリーを床下に収納しているから。
つまり複雑な機構はすべて床下と車輪に収まっていて、床上は同社いわく「モジュールの組みあわせ次第」なのだ。
モジュールの組みあわせで床上は変幻自在。
創業者のラルフ・ハラー氏は、「道路の混雑が深刻化している今、車をどんどん大きくしても解決にはならない」とこのXBUSの開発を思いついたそう。
またこのかわいい車をデザインしたのは、フェラーリ、ヤマハ発動機、ダイハツを渡り歩き、2020年からはスバルで活躍しているという、ヤロスラフ・ヤコブレフ氏。ロシアにルーツを持つ日本在住の自動車デザイナーだそうで、そう聞くとますます親しみが湧いてくる。
バックミラーはなく、代わりにリアビューカメラの映像をモニターに映し出す。
最高時速は100km/h。基本は8個のバッテリーパックを搭載したベーシックバージョンで、航続可能距離は100km〜200km。バッテリーパックを追加し、ルーフに太陽光発電を備えれば最大600km以上走れるとしている。
またバッテリーパックはドライブ中に交換も可能。交換施設でバッテリーそのものを交換すれば、充電するより短時間で“満タン”になって、すぐに走り出せる。
価格は約2万ユーロ(約260万円)から。そんな手頃なお値段ならと、ますます興味が湧いた人も多いのでは? ホームページ上で既に予約を開始していて、モジュールや仕様を選べば自分だけのXBUSの価格がわかるから、ぜひお試しを。
 
籠島康弘=文


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