BMW 3シリーズ(E30)190Eが「小ベンツ」なら、3シリーズは「六本木のカローラ」と呼ばれていた。 バブル時にはそれだけ売れたってことなんだけれど、BMW=スポーティセダンというイメージを日本人に強烈に焼き付けたのは、グッと“目力”の強いフロントフェイスと角ばったボディが印象強いこのE30型じゃないだろうか。 エンジンルーム/キャビン/トランクとはっきり分かれたセダンとしては正統派の3ボックススタイルだが、E30型の前まで2ドア、つまり後席用ドアがなかったのだ。このE30型になってようやく4ドアも用意されるようになった。 今では3シリーズに用意されるのが当たり前になったハイパワーな最強モデル「M3」も、このE30型から開発されるようになった。それだけ走りの性能は高かったってこと。もちろんM3は2ドアセダンのみだ。