ブロンズは、経年変化するヴィンテージな風合いとゴールドのような落ち着いた貫録を併せ持つ。
そんな素材を纏うことで、ダイバーズ時計の傑作は、さらなる個性を放つ。
変化し続ける進化を具現化したブロンズクロノグラフ
IWC SCHAFFHAUSEN
IWC シャフハウゼン/アクアタイマー・クロノグラフ“エクスペディション・チャールズ・ダーウィン”
ブランド初のブロンズケースは2015年に登場した。自然科学者チャールズ・ダーウィンの偉業に敬意を表し、ガラパゴス諸島に航海したHMSビーグル号において船窓や金具、航海計器に多用されたブロンズを採用したのである。
300m防水とともに、時分積算針を同軸に備えた先進クロノグラフに、ブロンズは経年変化で古艶を帯び、重厚感が漂う。それはまさに「変化ほど不変なことはない」というダーウィンの信念を具現化するのだ。
ブランドの培ってきた様式美をよりモダンに昇華
TUDOR
チューダー/ブラックベイ ブロンズ
機能から生まれたデザインは、時を重ねることで独自の美しさになる。チューダーはそんな独自の様式美をよりモダンに磨き上げる。
1950年代のダイバーズスタイルに、’69年のカタログに残るスノーフレークの時針、そして初期ダイバーズの大型リュウズを採用し、200m防水を備えた。ケース素材のブロンズは腐食に強いことから海軍の装備にも使われ、その歴史はミリタリーなジャカード織りストラップの着想にもつながっている。
王道ダイバーズの先進性を語る独自開発のブロンズ
OMEGA
オメガ/シーマスター 300
1957年に誕生したブランド初の本格ダイバーズは今も進化を続ける。300m防水とマスタークロノメーター取得の最新ムーブメントに、数字とインデックスをくりぬいた2層ダイヤルなど実用性と信頼性を熟成。その風格をさらに演出するのが独自のブロンズゴールドだ。
銅にK9ゴールド、パラジウム、銀などを配合し、ローズゴールドのような色と耐腐食性を備え、経年変化もゆっくりと進む。ブランドの矜恃が滲み出た進化系ブロンズだ。
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