夏の足元に、サンダルの軽やかさは外せない。とはいえ、自然の中で遊ぶなら、十分なタフさも欲しいところ。
それを叶えるのが「テバ(Teva)」からリリースされるこの一足だ。
「リヴァイブ ’94 ミッド」である。
1984年に創業したテバ。クランドキャニオンのリバーガイドだった創業者が、水辺でも脱げないようビーサンにアンクルストラップを付けたことからブランドはスタートした。今日のストラップサンダルの先駆け的存在だ。
もしかしたら、この新作に見覚えがある人もいるかもしれない。
実はこのモデル、1994年に「サンダルハイカー」という名でリリースされた水陸両用シューズを復刻したもの。今季、テバが過去のコレクションを復刻する「リヴァイブコレクション」の第1弾なのだ。
オリジナルの明快なネーミングが示すとおり、サンダルの軽快さと、ハイキングシューズ特有のさまざまな路面コンディションや気候への対応力を併せ持つ。
テバの真骨頂とも言えるフィット感が調整できるストラップや、水が抜けやすいシューズ構造という基本スペックに加え、再生素材などを積極的に取り入れるなど現代的なアップデートがいくつも施されている。
例えばアッパー部分。撥水加工された通気性の高いメッシュ素材をメインに、ラダーロックで調整可能なストラップには、耐水、速乾、耐久性に優れた再生ポリエステルを採用した。
濡れた状態でも高い耐久性を発揮するLWG認証レザー(環境保護や消費者の安全に配慮した革であることを認められたもの)をアクセントに、TPU素材のトウには排水口を付けた。足の保護に加え、水で重たくなるのを防止してくれる。
ちなみに裏地には、100%再生ポリエステルのワッフルニットが使用されている。
履き心地の面でも、最新技術を使ったアップデートが見られる。テバの新機能「MAX-COMFインソール技術」によって、クッション性の高い形状記憶フォームの中敷きが快適さを提供しつつ、足をしっかりとサポート。長時間履いたときの疲労軽減にもひと役買う。
水の中でも抜群のグリップ力を発揮する「スパイダーラバー」のアウトソールも特筆点。多少の悪路や起伏のある路面ならものともしないトラクションと耐久性を担保してくれる。アウトドアシューズらしい性能もしっかりと押さえている。
海から山へ、森から川へ……まさにシーンを選ばず、スマートに履きまわせるアドベンチャーシューズの傑作。この夏、素直に頼ってみたくなる、ハイスペックな一足だ。
[問い合わせ]デッカーズジャパン0120-710-844https://jp.teva.com外山壮一=文