タイムレスなプロダクトで世界中にファンを持つ「ビズビム(VISVIM)」。
その魅力はデザイナー・中村ヒロキさんの自由なクリエイションにあるけれど、この度届いた新作にもそれが最大限発揮されている。ビジュアルを見てみると……
中村さんがプライベートでトレーニング中、というわけではもちろんない。
彼が着ているのは今夏ローンチした、ビズビム初のスポーツライン「ビズビム スポーツ」のアイテム。一般的にスポーツウェアはスポーツブランドが作るもの、という概念を見事に覆す、ビズビムらしい仕上がりとなっている。
しかし何故、突然スポーツウェアを作ることにしたのか。その理由を中村さんはこう話す。
「『運動は何処でされているんですか?』って聞かれると、『自分の家で運動してます』って答えている。昔はジムにも行ってたんだけどな、そうだ、行かなくなった理由は、着て行きたくなるものがないからだって」。
スポーツウェアにありがちな化学繊維のツルツルした質感が苦手で、自宅で下着のまま運動していたという中村さん。そんな実体験から“自分が着たいスポーツウェア”を生み出した。
素材選びにもビズビムらしいこだわりが。人工素材ではなく、天然ウールを採用したのだ。
実はウールは透湿性や保温性が高い素材で、人工素材が広く普及する1950年代以前には、スポーツウェアにもよく使われていた。
なかでも繊維の細い17.5マイクロンのニュージーランド産原毛を用いることで、柔らかくストレッチ性に優れ、強度も高いプロダクトを完成させた。
「ウールって自宅で洗濯できるの?」と思いそうだが、その心配も無用。特殊な加工を施すことにより水洗いできるようになっている。
今回は、そんなウールを用いたタンクトップや3種類のショーツ、Tシャツが登場するほか、機能性と快適性を追求したシューズやバッグ、アウターなども用意。
例えばこのシェルアウターには、ゴアテックスを採用。防水で透湿性に優れているから、夏のアウトドアシーンでも活躍するし、パッカブル仕様というのも魅力である。
ビズビムの魅力について、「一生モノ」「ずっと付き合える一着」などと語るファンは多い。
このスポーツラインも、高い機能性と快適な着心地を併せ持つ、大切に着続けたいと思えるものばかりが揃う。
中村さんのように、いい笑顔といい体をキープしたい人は、手に取ってみる価値が大いにありそうだ。
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