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水、電気、ガス。すべてが揃った居住スペース



この大きさにして4人乗りという事実にも驚かされるが、内部を見れば概ね納得。シンクや冷蔵庫、さらにはテーブルも完備。気の利いたさまざまな収納スペースが各所に配置され、居心地の良さを存分にイメージさせる。

「運転席の後ろには二口のコンロとシンクがあります。ガスはもともとプロパンガスのような形式でしたが、それだと国内を走ることは難しいので、一般的なカセットコンロに変更しました」。

「ちなみに、水は外側の給水口からホースを繋いでタンクに貯蔵します。その隣からは電気もとれるので、直繋ぎしちゃえば中で自由に使えてバッテリーが上がることもない。最近流行っているRVパークなどへ行けば電源付きサイトもありますからね」。
ここまでくるともう車というよりも家である。しかも、ほぼほぼ車内で完結できてしまうため荷物も少ないのだとか。
既存の装備をフル活用しているが、随所に自分のカラーを出しながらアレンジを加えているところもミソ。例えばこのウッドのチェストだ。


車内に鎮座しているときには単なる収納スペースだが、キャンプ時には外へと運び出し、右脇に設えた木板を跳ね上げながら簡易的なキッチン台として活用している。
「もともとモノ作りは好きなほうで、プロダクトのデザインをする際もサンプルは自分で作ったりしていました。これもその延長ですね。棚の中には食器類などを入れ、サイドには調味料を入れておくスペースも作っています。普段はここで料理をしながら家族に振る舞う感じですね」。
その出来栄えは、DIYとは思えないほどのクオリティだ。


4/5

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