タープを引き出し、アウトドアリビングを
後部座席の入り口上部には備え付けのタープがあり、引っ張り出すことでテントを張ることなくまったり空間を生み出せる。
「もともとは純正のアルミの、ガチガチのやつが付いていたんですけど、ARB社のものに変えました。タープが結構大きくて、2.5m四方のスペースができるんです」。
そこへ簡易チェアやテーブルをおけば、立派なアウトドアリビングの完成だ。ときにはタープの先端に白布などを垂らし、プロジェクターで映像を投影させて映画を観ることもあるのだとか。そんな家族団欒のひとときもまた、三枝さんには掛け替えのない時間だという。
ちなみに、助手席は新幹線の座席のように向きを変えられる。三枝さんは窓側へ向きを変え、そこから映画鑑賞をするのがいつものスタイルだ。
そして、寝る際には屋根を跳ね上げて空間を確保。リクライニングできる後部座席を倒せば、簡易的な二段ベッドの完成である。
ほかにも創意工夫を凝らした、無駄のないスペース使いが目を見張る。
使用していないコンロ下の元冷蔵庫には寝袋などを詰め込み、バックヤード脇の細長いスペースは洋服などを掛けておける簡易的なクローゼットに。後部座席の下も収納スペースになっていて、キャンプに必要なあらゆるギアが目一杯詰め込まれている。
5/5