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2021.07.08

むしろ安いかも? 2000万超のマイバッハ初SUVは、想像する贅沢を軽く超えていった

高級車の代名詞とも言えるメルセデス・ベンツ。そのさらに上のラグジュアリーブランドが「メルセデス・マイバッハ」だ。
これまで日本ではメルセデス・ベンツのSクラスをベースにしたサルーンモデルが発売されていたが、ついに“SUVのマイバッハ”がやって来た!
マイバッハ GLS600 4マチック
GLS600 4マチック。写真のようにツートーンのボディカラーも選べる。写真はすべて欧州車仕様。
GLSベースのメルセデス・マイバッハ「GLS600 4マチック」。セレブが乗るのはもはやセダンでもミニバンでもなく、SUVの後席という時代なのだ。
 

乗り込んでから降りるまで、すべてが贅沢


通常GLSのフロントグリルは横ストライプで、AMGモデルになると縦ストライプになるが、マイバッハはAMGよりさらに細かい縦のピンストライプ。
堂々としたフロントフェイスにツートンカラーの存在感、さらにBピラー(ドアとルーフを繋ぐ柱部分)もクローム仕上げとなって、通常のGLSとはひと味違う高級感を醸し出す。

車高の高いSUVだが、ラグジュアリーなマイバッハに「どっこいしょ」と乗り込む所作はふさわしくない。
だからドアを開けば大きなステップがボディ下から自動でせり出し、ボディも高さが25mm下がる。もちろんドアを閉めればステップは消え、走り出せば車高は自然と戻る。
乗り込む段階でこの調子、まるでよくできた執事のような振る舞いだ。
錆びにくいアルミ製ボード。夜間でもよく見えるようLED照明も備わる。
そしてマイバッハの注目は、やはりインテリアだろう。
GLSには3列目シートを備えたモデルもあるが、マイバッハはセパレートタイプの後席を備えた4人乗りが標準仕様。
こちらは運転席。音声でさまざまな操作ができるMBUX機能が備わる。「暑い」といえばエアコン温度を下げてくれ、学習機能によって使う度にどんどん賢くなる。
しかも標準のGLSと比べて後席を120mm後ろへ、かつ内側に30mm移動させて、後席の居住空間にゆとりを持たせている。
そのうえゆったりと座れるように本革の織り込み方にまで工夫が施され、最大43.5度まで後ろに倒せるシートをリクライニングさせれば仮眠も取れる。
後席の乗員にとって目の前にくる前席背もたれ部分にも高級感のあるウッドトリムを配置。この車は全席すべてがファーストクラスなのだ。
高級感抜群の、マホガニーブラウン/マキアートベージュのインテリア。ラゲッジと後席との間はパーテーションで仕切られ、ラゲッジ側からの音の侵入を遮断。
上級皮革のナッパレザーとウッドパネルに覆われるインテリアは、3種類のキーカラーから選べる。
標準はブラックだが、ほかにマホガニーブラウン/マキアートベージュやクリスタルホワイト/シルバーグレーがあり、ダッシュボードやシート、センターコンソールを覆うレザーはキーカラーに染まる。
ウッドパネルも標準のアンスラサイトオークウッドをはじめ5種類が用意されている。


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