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サウナに入ったからといって毎回“ととのう”というわけじゃない


そんな自身にとって最高のFUN-TIMEのひとつであるサウナを舞台にした人気ドラマ、「サ道2021」がスタートする。率直な感想を聞くと、マスクの上からでもわかるほど破顔しながら答える。
「どう表現したらいいのかな、とにかく本当にうれしいです。前回共演した三宅(弘城)さんや磯村(勇斗)くんにまた会えますし。
あとサウナって本当に気持ちいいし、面白いんです。オーナーによって、店のこだわりのポイントが違っていたり。水風呂がめちゃくちゃ深いとか、サウナがものすごく熱いとか、ご飯が美味しいとか。
それぞれの店に行くたびに感動がいっぱいあるので、最近はオーナーさんへのリスペクトが強くなってきています」。
そもそも、サウナに行くようになったきっかけは何だったのだろうか。
「20歳くらいのときから行っているのですが、健と一緒にネタ作りをするために行っていました。当時僕が東京・東村山、健が神奈川・横須賀に住んでいて、ちょうど真ん中の新宿近辺のサウナに泊まりながらネタを作っていて、そのくらいからハマり出したのだと思います。コロナ禍前は週4〜5日くらいは通っていましたが、今はさすがに減りました」。

世のサウナーたちは口々に「ととのう」という言葉を使うが、サウナに入ったあと、自身の中で何がととのうのだろうか。「そうですねえ……」と、指先でマスクに触れつつ熟考する。
「僕の場合、サウナに入る前は『今日はあれをこうしておけば良かった』『あの人は何であんな嫌なことを言ったのかな』とか、頭の中でいろんなことを考えていることが多いんです。
でもお湯に浸かり、熱い空気に触れて冷たい水にも浸かり、休憩をしていると、五感が研ぎ澄まされるから、そういった雑念みたいなものがパーっと消えていくんです。無になる瞬間が訪れると言いますか……。
それがおそらく、その日一日の“ととのう”ということなのかな。これを感じることが、僕がサウナに通っている理由なんだと思います」。
最後にビシッと決まったかと思いきや、「いや、でもなあ……」と、頭を掻きながらバツが悪そうに続ける。
「もちろん、ずっと嫌なやつの顔が出てきたりして、全然ととのわずに雑念が勝っちゃうときもあるんですけどね。ただそれはもう、その嫌なやつがサウナの力に勝ったということだから、その人がすごいですよ(笑)」。
原田泰造に哀はない。あるのはサウナ愛と人間愛なのだ。
原田泰造●1970年生まれ、東京都出身。7月9日(金)よりスタートする、テレビ東京ほかにて毎週金曜深夜0時52分〜放送の新ドラマ「サ道2021」に、お馴染みのナカタアツロウ役で出演。もちろん、偶然さん(三宅弘城)、イケメン蒸し男(磯村勇斗)も出演。仲良し3人組サウナーが帰ってくる!
山本雄生=写真 上井大輔=スタイリング 東 まり子=ヘアメイク オオサワ系=文


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