食生活と車選びは独自のガイドラインで
食生活は野菜中心。この日はたまにオーダーするというビストロ料理だ。バーニャカウダ、アスパラガスのソテー、白身魚のグリル。渋谷の「ヴァンテオ」から届いた、気取らないが食欲をそそる料理の数々である。
「美味しいですよ。僕と同じ静岡県浜松出身の友人が経営している店。高校生の頃からの友人で、波乗り仲間でもあります」。
さてMACHIOさんは5年前から肉を食べなくなったとか。その心境にいたるまでには紆余曲折といっていい経緯がある。
「もともと肉は好きでした。ただ馬肉はかわいそうで食べられなかったんです。時おり『馬はかわいそうだから食べない。でも牛や豚は食べていいのか?』と疑問を感じるようになりました。その後鶏肉も含め、すべての肉を食べるのをやめたんです」。
そして「食べるために自分の手で命を奪うことができるものだけ、食べる」という結論にいたった。
また食生活同様、MACHIOさんらしさを感じるのが車の選択。テスラ・モデルXと1980年代のメルセデスベンツ・W123ワゴンという、異なる個性の2台を所有する。
「サーファーというのはポイントの目の前にでも住んでいない限り、波を求めて常に車で移動しているような人種です。フォトグラファーも似た部分がある。どこかで“環境を汚染しながら生活しているのではないか”という罪悪感がありました」。
少しでも環境改善の一助になればという思いで、クリーンエネルギー、すなわち電気自動車であるテスラをチョイス。一方のメルセデスには「一台の車を長く大事に乗りたい」という思いが込められている。テスラがテクノロジーなら、メルセデスはヴィンテージという視点だ。
「でも今は車も含め、環境問題に対する考え方が自分の中で変わってきています。それでも大量生産、大量消費が良くないと思う気持ちは変わらないので、今はこの2台を大切に乗り続けていきたいです」。
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