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2021.07.13

ファッション

これ、正真正銘の夏物ブルゾン。「着れないよ」と思った人は読んでみて

オーシャンズはファッション誌だからずっと先々の情報を扱うこともある。が、基本的には実際の季節に即した服を掲載したいと考えている。なぜなら、ファッションは今このときの気分がとても重要だと思うからだ。
そんな舌の根も乾かぬうちにウールのブルゾンをお見せするのには、当然ながらワケがある。実はこのブルゾン、正真正銘の夏物なのだ。
「ヘルノ」がリゾートコレクションとしてリリースしたブルゾンが正真正銘の夏物なワケ
「リゾート」コレクションにはこんなアウターのほか、ニットやスウェットといった着心地抜群のアイテムがずらり。期間限定ゆえ、うっかり失念してしまわぬうちにチェックを。12万3200円/ヘルノ(ヘルノ・ジャパン 03-6427-3424)
ヘルノが6〜9月(一部を除く)にかけて限定で販売する「リゾート」コレクションからの一着。つまり「夏でも寒冷な気候の避暑地で着るためのブルゾン」なのである。なるほど!
ニットのようにソフトかつ立体的な質感を持つヘリンボーン柄の生地は、ヴァージンウール100%。襟元と袖口、裾にはボリュームあるリブを採用し、シンプルなワントーンのなかに上品なコントラストを与えている。適度に存在感を発揮するフロントボタンもいい感じだ。
手軽なアウトドア的ダウンウェアではなく、あえてのラグジュアリーなウールという選択。ウールならではの軽やかで柔らかい着心地を存分に楽しんでいただきたい。
日本なら例えば、奥日光や軽井沢の山荘の朝。Tシャツ一枚の上にこのブルゾンを引っ掛けて、近隣をのんびりと散歩してみたい。木々の鮮やかな緑を目にし、鳥のさえずりを聴き、清涼な空気を味わいながら……。これぞ真のリゾートウェア。
想像でも(もちろん実行していただきたいが)こういう気分を味わえるというのが、ファッションの面白みではないだろうか。
 
清水健吾=写真 来田拓也=スタイリング 加瀬友重=文


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