OCEANS

SHARE

②ブルックス「オーロラ」


続いては、前回の記事でも紹介してくれたブルックスの最新モデルをピックアップ。コンセプトは“月の上を歩くかのようなシューズ”だ。
「機能やテクノロジーを披露するためにつくられたコンセプトシューズかと思いきや、ばっちり走れちゃうんです。ふんわりした走り心地はエリートランナーにもオススメですね」。
人類初の月面着陸に成功した「アポロ11号」にインスパイアされている。
牧野さんが絶賛する走り心地の秘密は、ミッドソールにあり。ブルックス独自のクッショニング素材「DNALOFT」に、液体窒素ガスを混ぜて臨界発泡させることで、ブランド至上最高とされる反発力を実現している。
さらに、前足と後足を分割した構造にすることによって、踵とつま先を独立して動かすことが可能。接地から蹴り出しまでの足の動きをスムーズに導いてくれるというワケだ。

「もうひとつの魅力は、宇宙をテーマにしたテクニカルなデザイン。ミッドソールがセパレートになっているのが格好良いんですよね。ファッション巧者にもぜひおすすめしたいです」。

こちらは、「オーロラ」を用いたスタイルサンプル。ホワイトとオレンジのカラーバランスが絶妙で、ほかのウェアと合わせても主張しすぎないのがいい。
3/4

③サッカニー「エンドルフィン スピード」


「令和に発売されたランニングシューズの中で、性能と値段とデザインの総合点でベスト3に入ります。その3つのうち、デザインがいちばんイケてるのがコレです」。
そう牧野さんが太鼓判を押すのがサッカニーの「エンドルフィン スピード」である。ライフスタイルスニーカーの印象が強いブランドだが、2020年からは厚底のランニングシューズをリリースするなど、スポーツ分野にも力を入れている。
ありそうでない、独特の色使いが面白い。
「2021年秋冬にホワイトマウンテニアリング別注で、この上位モデルのオールブラックがリリースされます。でも、むしろこのカラーのほうがストリートで履くには粋でしょう。エグいカラーのパフォーマンスシューズこそ、料理し甲斐があるってもんです」。
ランニングシューズを普段着として履くうえで牧野さんが意識しているのが「ウェアは落ち着いたカラーを選んで、足元は派手めにハズすこと」。このデザインはまさに彼のポリシーにドンピシャなのだ。

ちなみに、機能面でも満足度の高いコメントが。
「高反発のミッドソールに施された硬すぎないナイロンプレートが秀逸で、スピードロング走やインターバル走にもバッチリ。それこそ、フルマラソンのサブ3時間はこのモデルで十分です」。
4/4

次の記事を読み込んでいます。